パリの恋人 | キネマの天地 ~映画雑食主義~

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パリの恋人
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内容:ファッション雑誌のカメラマンの男と、彼にスカウトされトップモデルになっていく書店の娘との恋を描いたミュージカル・ロマンス作品。オードリー・ヘプバーン、フレッド・アステアほか出演。(Amazon.co.jpより)



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はい、今週のオードリー・ヘプバーン枠は、1957年のミュージカル映画「パリの恋人」です。

監督は大好きな「雨に唄えば」スタンリー・ドーネン、そして相手役は、こちらもいつか

きっと特集を組みたいフレッド・アステアです。



オードリー出演作の中では比較的マイナーな方だと思われる本作ですが、

ワタシはコレ大好きです。だってさ、オードリーったらもう掛け値なしに可愛いんだもの♪


「オードリーのミュージカル映画」といえば大半の方は「マイ・フェア・レディ」を挙げるでしょうし、

私自身アチラも大好きですが、アチラの劇中に収録されているオードリーの歌唱シーンの

大半は吹き替え、別人の声であることは有名な話ですよね。

でもコチラに収録されている歌唱シーンは正真正銘彼女自身によるものなので、

バレエ仕込みのダンスともども、心ゆくまで彼女のキュートな魅力を堪能できます。

衣装もファッション業界が舞台だけあって、ウェディング・ドレスを含めいろんな

パターンが出て来ますしね!


…余談ですが、「プラダを着た悪魔」 ってかなりこの作品と似た箇所がありますよね、

女編集長のキャラクターとか、主人公が最初はファッションを小馬鹿にしている

頭でっかちな女の子である所とか、「憧れの地」パリへ行くとことか、主人公がどう見たって

可愛いのに「イケテない」風の扱いを受ける、とか。

あ、インテリ男性に憧れるとこも一緒だわ。。。

まぁ「プラダを…」は原作者の実体験を元に描いたはずだから、別にパクリでは

無いでしょうけどね。



話を戻します。

この作品のもう一つの見どころ、それはやっぱりフレッド・アステア!!

前に「麗しのサブリナ」 の記事の中で、私は「ボガートだとオードリーの相手にしては

年上過ぎる」と書きましたが、本作で相手役を務めるフレッド・アステア、

実は彼、ボガートと同い年なんですよね。だからパッと見だと、本作も

不釣り合いなカップルに見えてしまうかも知れません。

でもね、ワタシこのカップルは不思議とあんまり違和感感じないんですよねぇ。

だってさ、フレッド・アステア、とっても若々しいんですもの!!


いやまぁ確かに顔だけ見るともう立派なおじさまなんですけどね、

その身のこなしやステップの軽やかさといったら! 到底当時58歳とは思えません。

まるで靴に羽が生えているかのような軽やかなステップは、思わず身惚れてしまって

歌詞の字幕にサッパリ目が行かないほど。

「雨に唄えば」のジーン・ケリーやドナルド・オコナーも素敵だったけど、こと踊りに

関してはやはりアステアに一日の長があるかな。

足運びだけで観衆を魅了してしまう男、素敵過ぎます。




総評。

ストーリー的にはコレと言って触れるべきほどの物は無いんですが、オードリーとアステアの

心湧きたつような楽しい歌と踊り、そして美しいパリの街並みと衣装。これだけで十分

楽しめるって事は、うん!素材の勝利でしょうね。

おそらく他では観られないであろうオードリーの奇怪な踊りも面白いし(酒場のシーンね)

なんでコレがあまり有名じゃないのか不思議に思えてしまう本作、

オススメです!!




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jack-nightさんレビュー 「パリの恋人」

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