私はコレで、自転車を買いました。 | 馬鹿日報・弐

私はコレで、自転車を買いました。

このところ、寝る前に読み返しているマンガ。

$馬鹿日報・弐-アオバ

『並木橋通りアオバ自転車店』
(宮尾岳/少年画報社ヤングキングコミックス)

自転車マンガとはいってもレース等ではなく、
様々な自転車とそれに手にした人たちの
生活や心模様の変化を描いた、

「1台の自転車で、人生変わるかも!」

と、ついつい思ってしまうような作品です。


エピソードの例を挙げれば、
機械オンチがコンプレックスのOLさんが
3秒で折たためる自転車を手にしたことで、
少しずつ前向きに仕事に打ち込み出す、とか。

そういったハートフルなエピソードが、
自転車屋さんの娘である主人公のアオバちゃんと
お店の三代目店主であるお父さんを中心に、
オムニバス的に展開。各話の主役がレギュラー化して
ビフォーアフターが垣間見えるのも特徴的。

特に、1巻の巻末に収録されている
番外編が凄くよくて、暇な方はマンガ喫茶ででもいいから
読んでみて頂きたいです。
内容はほぼ実話だそうで、自転車好きの作者さんが
娘さんのために全国から部品をかき集めて
20年前のプジョーのモデルを再生させる、という。


……正直、21世紀の現在も連載中にしては
リアルタイムで読むのに時代設定が
若干古臭いところもあるんですが、
(今日びの「イケメン」が「白馬の王子」みたいな)
そういう純朴さもひとつ味だと思います。



でまあ、最後に。

このマンガ、自分にとっては影響力が絶大です。
この作品を読んだせいで、自分の中で
プジョーのブランドイメージが急・急・急上昇。

その上この作品の中で
「プジョーが自転車の生産を打ち切る」
と知ったので、

「最後の年に買うのもドラマチックだな」

と思ってついつい衝動買いしてしまいました。

$馬鹿日報・弐-チャリ

ギア&タイヤのカスタマイズ含めて17万、
電気を使ってないものでは人生最高額のお買い物。
まあ、いい作品は人を動かすってことでしょうか。

つーかこの自転車も、たまには動かさないと…。
やはり自転車、乗ってなんぼです。