携帯を持たなくなって数ヶ月たちました。
とても楽です。
事業をやっている時は、一日30件近くも着信がありました。
厚いフランクリン・コヴィーの手帳と携帯。
そして重い鞄とノートPC。
これが全てでした。
どこでも事務所。
そんな24時間営業のコンビニのような暮らしが数年続きました。
忙しくしているのが好きでした。
初めて会った取引先の人にこんなことを言われました。
「この仕事が一段落したら落ち着くと思います。」と私。
「それはないと思うよ。
必ず、またなんかやってるよ。
だって、そんな自分が好きなんでしょ。」
とても印象に残っている言葉です。
そんな私が、今は税込74円の無印良品のA6再生紙ノートと
1,050円の三菱鉛筆のジェットストリーム 4&1多機能ペン
があれば十分になってしまいました。
アフリカのタンザニアの北部にハッザという人たちがいます。
1000人くらいの民族なのですが、
今も狩猟採取だけで生活をしています。
彼らには年齢という概念がありません。
何時何分という時間も必要ありません。
太陽の高さが彼らにとっての時間です。
畑を作らず、家畜もいません。
数人の気の合うグループで暮らしていてリーダーがいますが
上下関係はありません。
みんなが独立していて対等に付き合って
嫌なことがあれば、自分が思うように行動します。
最近のDNAの研究ではハッザは人類で最初に枝分かれした
最も古い民族の可能性が出てきました。
私たちは何処へ行こうとしているのでしょうか?
私が目指している
「やりたいことをやり続ける人生」
は最初からありました。
他者に依存しない、独立した人生がそこにあります。
再び、携帯を持つ日が来ることはわかっています。
重い鞄も持つかもしれません。
ただ、心の中心にはハッザの人たちの独立した人生を
忘れないでいたいと思っています。