テーマ「いのち」との出会い | Do. の自然道 ~投資編~

Do. の自然道 ~投資編~

「心」と「お金」そして「自然」との関係を徹底的に追求することによって「やりたいことをやり続ける人生」を送ることができる、そんな真の投資家になる方法を研究しています。

テーマ「いのち」との出会い

「あなたはいったい誰ですか?」  (第14回)


大学卒業後の進路は相当迷いましたが
最終的に私が選択したのは山ぐらしでした。

その前後のことは1993年に、あるエコロジストが集まる会の
会報に載せた文章がありますので
それをを引用させていただきます。


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いのち


今年の5月でした。

環八から世田谷通りへ入る手前をバイクで走りながら、
自分のテーマはいったい何なんだろう?

今の自分を突き動かしているものは何?

と考えていました。


その時に浮かんだのが「いのち」という三文字でした。


謎が解けた思いでした。

中学生時代からの自分の行動の中心に一本の線が
ひかれたのです。

私の実家は農家なのですが、私が中学生の頃から
大学を卒業して農業をやりたいという青年が
出入りするようになりました。

彼らに家庭教師のような感じで勉強を教わりながら
いろいろな話を聞くうちに、無農薬農業や
環境問題に関心をもつようになりました。


学生時代は自転車で全国を旅しました。

その中でも四国の屋根、石鎚山の林道を夜走った時のことを
よく思い出します。

空には一面の星。

街の明かりは、はるか眼下。

怖いという感覚は全くありませんでした。

逆に大自然に抱かれている安堵感と充足感につつまれていました。

しかし、今自分が走っている林道は
自然破壊にほかならないという矛盾。

これがとても悔しかったです。


大学卒業後は自然の中で暮らしている師匠のもとに弟子入りし
さまざまな事を教わりました。

山を開墾し畑を作り庭を作る。

家も自分で建てました。


6年近く山ぐらしをしましたが、その途中で師匠の奥さんの病死
という、あまりにも大きすぎて自分でそのことを把握すらできない
事件がありました。

最近になって自分の行動の根っこには
彼女の死があるんだということがわかりかけてきました。


(つづく)