個人的には、大阪で食べた中で一番美味しいお蕎麦です~裏難波『なみ一』 | ねごろぐ~うまいもん王子の毎日美味しいブログ

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思い起こせば、今月に入ってからは、4日のだんじり試験曳き、10日11日のだんじり祭本番、楽索(祭の反省会)、部の飲み会など、曜日の関係なく毎日飲み続けいます。

今日こそ飲まずに帰るぞ、
と意気込んで会社を出たもののお腹が空いていてこのまま家に帰るのが辛い。
難波駅で立ち食い蕎麦でも食べて帰るかなぁ、って考えが頭をよぎった瞬間、
『あっ、食べたかったお蕎麦あるやん!』と思い出し、裏難波方面へと足を進める。

確か、この間、『ダイニング膳』にランチを食べに行ったときに、 
夜しかお蕎麦を出していないお蕎麦屋を見つけたんだよな。

ありました。
『手打ち蕎麦 なみ一』

店に入ったのは、水曜日の20時過ぎ。
奇跡的にお客さんが途切れたタイミングだったので、すんなりカウンター席に落ち着けました。
静かな雰囲気だし、店員さんも寡黙そうで、料理だけじゃなく、色々なところにこだわっていそう。
写真撮ったら怒られるかな?
確認しましょう。
「こんばんは。ここって写真撮っても良いですか」
「あっ、かまいませんよ」
女性の店員さんがにこやかに答えてくれました。
カウンターの奥では、頑固そうに見えた御主人もにっこり微笑んでくれています。
なんだか良い雰囲気。

ここで、店によってはムッとされる事もある質問をぶつけてみる。

「何がお勧めですか?」

この質問、本当に店によっては『うちはすべて美味しいから!』って怒ったように返事されることあるんですよ。
まだ、『お勧めは?』って聞くのは良いですが、
『何が美味しいですか』って質問はマナー違反になっちゃいますよ。

する先ほどの女性店員さんが、
「そうですね。お蕎麦は手打ちしています。
秋野菜の天ざるそばか、鴨なんばもよくご注文いただきます」
うまいもん王子、実は鴨なんばが大好物。
でも、美味しい鴨なんばに、滅多に出会わないので、あまりに食べられてないのです。
とはいえ、秋野菜の天ざるそばも今だけだろうし・・・
「秋野菜の天ざるそば(がメニューにあるの)は今の季節だけですよね?」
「はい。まだまだ季節ごとの天ぷらを揚げさせてはもらいますけど」とご主人。
「鴨なんばは、オールシーズンですか?」
「はい」
「じゃあ、鴨なんばは次食べさせてもらうんで今日は秋野菜の天ざるそばをお願いします。


「こちらどうぞ。お茶はこちらに入っています」
お茶が入ったポットと一緒にお通しのような一品が出てきました。



一口食べてみます。
カリッ サクッ♪
軽い食感と懐かしい美味しさ。

「お蕎麦の揚げたものですか?」
「はい」
「美味しいですね。
すいません。王祿をお願いします」
「ありがとうございます」

飲まないはずが、良い雰囲気と蕎麦の素揚げの美味しさについつい島根の地酒を注文しちゃいました。




タップリなみなみに注いでくれるので、受け皿からもあふれそう。
思わず、「おっとっとっと」と、口で迎えにいっちゃいます。

フルーティーさがあるのに切れ味の良い辛口のお酒。
直前について食べたものの後味をスッと消してくれます。
食中酒にぴったりですね。

チビチビ手酌酒を楽しんでいると、
「別盛りの秋野菜の天ぷらです。お蕎麦はもう少しお待ちください」という声とともに天ぷらが登場。



紅生姜に椎茸、南瓜、シシトウ、竹輪、茄子。

「こちら天つゆですが、よろしければ藻塩でもお食べください」



シシトウは天つゆでいただきましょう。



ここの天ぷらはレベルが高いですね。
おいしいんで写真は撮らず、暫く食べることに専念。

茄子はあまりに立派なので、写真をはじめとする撮りました。



藻塩でいただいたんですが、これが絶品。
水茄子とはまた違ったジューシーさで、その水分にまた味わいがあります。
よけいな水分を与えず、食感をはじめとする楽しめるというてんでも藻塩がお勧め。

「みんな美味しいんですけど、この茄子の天ぷらは格別に美味しいですね」
ご主人は好相を崩し、
「大阪茄子なんですが、路地ものは今が最後くらいでしょうか。
このあとはハウスものになるので、別少し固くなりますね」
秋野菜の天ざるそばを選んで大正解!

そしてお蕎麦が登場。




ちょっと失礼して顔を近づけてみると、プンとお蕎麦の良い香りがします。

そばつゆと一緒に二種類のお塩も出してくれます。



お蕎麦の味を存分に楽しめる趣向ですね。



ズルズルっとお蕎麦をすすります。
お蕎麦の香りが口の中に広がり、程良い弾力のお蕎麦が「あぁ、今、美味しいお蕎麦食べてる」って実感させてくれます。
お蕎麦を食べながらも王祿をチビリチビリ。
なんか通っぽいぞ、俺(#^_^#)

このお蕎麦があまりに美味しくて、最も食べたくなってしまいました。
壁に貼られたmenuを見ると、お蕎麦は半金でも注文できます。
注文したいけど、味のわからない大喰らいだと思われるかなぁ・・・
でも、良いや、注文しちゃえ!

「スイマセン。お蕎麦が美味しいんで、どうしても鴨なんばが食べたくなっちゃいました。半斤でお願いしても良いですか?」
「どうぞ、どうぞ。ありがとうございます」

こちらがその鴨なんば(半斤)。



先ず、おだしを飲んでみます。



あぁ、これやこれ。
鶏肉にはない、鴨肉の獣肉に近いあじわいがおだしにとけ込んで、深い旨みに変化しています。
これこそ、鴨なんばの最大の美味しさ!
それでいて、臭みはなく、上品さすら感じます。



もちろんお蕎麦も美味しい。

柚子七味をくわえるとますます自分好みの味になりました。



鴨肉も適度な歯ごたえと溢れる旨みで文句なし。



焼き葱を食べて美味しいと思ったのは初めてかも。

昔、西梅田に『ちく万』というお蕎麦屋さんがあり、名物の鴨なんばをしょっちゅう食べてました。
その普通は越えることができない思い出の味をみごとに凌駕してくれました。

今度は、確かな舌をおもちの麹博士とアクセサリー作家さんといっしょに鴨せいろを食べに近々再訪する予定です。

【MEMO】
秋野菜の天ざるそば 1280円
鴨なんば 1斤=1180円、半斤=980円、1.5斤=1550円
王祿 730円

なみ一
 大阪市中央区難波千日前7-4
 Tel.06-6645-6240
 夕方5時半~ 麺切れ(21時半頃)まで。
 日・水曜日定休。

なみ一そば(蕎麦) / 難波駅(南海)近鉄日本橋駅日本橋駅
夜総合点★★★★ 4.0