【農業】農地にトイレの設置は困難な道のりです | モンちゃんのブログ

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不耕起栽培の田んぼでお米を作りホタルを増やしたり、自然農法の畑で作物を作ってます。千葉県環境学習指導員の認定を受け環境の体験学習や講演等をしてます。環境社会検定保有し、省エネ生活を実践中!blogは主に医療・食料・環境を中心に、様々なジャンルで更新してます。

昨日、市役所に4時間もいました。
なかなか役所に4時間もいることは普段はないのですが・・・・

私たちのNPOで活動している田んぼにトイレを設置したいのですが、

さて、窓口はどこが管轄でしょうか? 

最初に「都市計画課」に行ったところ、トイレは建築物に当たるということです。

公園などにあるトイレも柱があって四方に壁があるものは建築物に該当します。

しかし田んぼは農地のため、市街化調整区域であり建築物は一切不可能ということでした。

どうしても常設トイレの必要があるなら、農地の用途を変えないとなりません。

そのためには、農地法の手続きを踏んで用途変更申請して農地でなくなったら、

都市計画法の手続きをして、しかも建てるには建築基準法の規制も受けるのです。

という説明を丁寧に受けました。

それでは何年かかるかわからないし、用途変更はとてもややこしいので、

「道を挟んだ反対側の北団地の2号公園にトイレを設置出来ないか?」という提案をしたいので、

みどりの課」に向かいました。公園のトイレの管轄はみどりの課が行っています。

訪ねると、公園にもトイレを設置出来る公園と防犯等の理由で設置しない公園の基準があり、

残念ながら北団地2号公園は該当しないことを丁寧に説明して頂きました。

「みどりの課」では、我々の活動の事情を理解して頂いてくれましたが、どうにも対応できない

とのことで、「教育委員会」に向かいました。

小学生200人や看護学生100人の述べ人数が田植えや稲刈りの授業をしているので、

「教育委員会」に出向いて、屋外授業を行う場としてトイレの設置を提案しに行きました。

教育の場という観点から、トイレの問題を取り上げてもらおうと思ったものの、

「教育委員会」では、授業のカリキュラムや生徒の受け入れ、学校運営がスムーズに行くことが専

門なので田んぼにトイレの話までは面倒みきれないということでした。

そこで、「常設のトイレが無理ならイベントの度にレンタルで用意するので、

教育委員会でもトイレ費用を負担して頂けないか?」という提案をしてみましたが、

授業と言っても年に1日のイベントで「教育委員会」にはその予算はないとのことでした。

最後に「農業委員会」に話を聞いてもらいに行こうとしたところ、NPO活動を応援してくれている

M議員さんに偶然出会い挨拶したところ要件を聞いてくれて、

再度「都市計画課」に行って話をしてくれました。

しかし、先ほどと同様で、「農地のため」無理です。

ところが、『仮設トイレなら建築基準法の適用を受けないので設置の可能性はあるかも』

というヒントを頂きました。

建物となると、たとえトイレひとつであっても敷地が道路に面してないといけないそうです。

ですから、農地は道路の適用も受けないので建築は無理だそうです。

さすが、役所の担当ですね。様々な規制に詳しくて、ありがたいのですが、

トイレ設置から遠ざかる感じが残念というか。

とにかく農地は規制でががんじがらめになっているのです。

そこで、河川敷グランドやイベント会場にある「仮設のトイレなら可能性あり」ということで、

再度、教育委員会に行きました。

さすがM議員さん登場で、課長直々に奥の席でお話頂きました。

「現在1校ですが他の近隣の学校も田植え・稲刈りの場として活用して

教育実習の場という位置付で捉えてもらい、トイレの設置はどうでしょう?」

と提案しましたが、教育のカリキュラムは各校長先生の采配によるそうで、

教育委員会としては情報を与えるのみになってしまうそうです。

やはり、教育委員会からトイレの話は困難のようです。


最後に、農業委員会にも同行頂いてお話したところ、

あの一帯は第1種農地のため、建物は一切無理だそうです。

建物どころか、車を止める場所を作ることも不可能だそうです。

第2種農地なら、可能だそうです。第2種農地は旧有料道路は挟んだ江戸川側だそうです。

しかし、仮にあったとしても、そこまで、かなり遠いじゃないですか。

交通量の多い旧有料道路を横断することや、しかも地権者からの申し出があって、

はじめて検討事項になるものだそうです。


たったひとつトイレを設置したいのですが「農地法」という壁が立ちはだかっています。


農業委員会には、今後、市外、特に都内から田植え体験の場として提供することを考えていること、

市民田として、すでに市内や近隣の方がお米作りをされていること。

今後、耕作放棄地の開拓を増やす計画があることもあり、トイレと洗い場の水の確保は必須であると

訴えました。

今あるビニールハウスは農業設備といて認められるものの、

農地に駐車場の確保をしてもいけないそうです。

とは言うものの、今後、バーベキューしたり、様々なイベントも考えていますので、

トイレと水の確保はなんとかしたいものです。

水については「環境政策課」で井戸を掘ることについて伺いをたてました。

電動でなければ「構わない」とのことですので、井戸掘りを来年はします。

それと、「道路管理課」にも立ち寄りました。

農道のホタル通りの入口T字路のところの安全対策を希望しました。

今年の夏は、車が2台落ちたので、脱出を手伝いました。

先日行ったら、やはり、脱輪した形跡がありました。

夏は草が茂ると、側溝が見えなくなるのでポールか何かの設置を依頼しました。

「道路管理課」で現場を確認して検討してくれるそうです。

しかし、M議員さんは積極的に動いて頂きありがたかった。

顔見知りになって色々とお話してNPO活動にご理解くださって応援してくれています。

今回のことで、トイレの事情を把握していただいたので、今後の支援を期待できそうです。


しかし、やりたいことは、単純にトイレの設置なのですが・・がんばります。