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 春競馬のGIシリーズを締めくくる上半期の総決算グランプリ、第51回GI宝塚記念が27日に阪神競馬場2200メートル芝で開催され、柴田善臣騎乗の8番人気ナカヤマフェスタ(牡4=二ノ宮厩舎、父ステイゴールド)が中団待機から直線外を鋭く伸びて優勝。GI初制覇を達成し、上半期のチャンピオンの座に就いた。やや重の勝ちタイムは2分13秒0。

 一方、史上初の同レース連覇を目指した池添謙一騎乗の4番人気ドリームジャーニー(牡6=池江寿厩舎)は、直線でよく脚を伸ばしたものの4着に敗れた。

 史上初の宝塚連覇、そして昨年のGI有馬記念も含めてのグランプリ3連覇の夢はかなわなかった。直線大外を駆け上がってきたものの、首位争いに届かず4着敗戦。それでも池添は相棒の頑張りを称えた。
 「自分の競馬はできたし、直線もよく伸びてくれた。今の状態なりに頑張ってくれたと思いますね」

 敗因はやはり、この春のアクシデント。1つの目標としていたGI天皇賞・春の直前に右前脚の球節部が腫れ、いったん調教を全休して放牧に出さざるを得なかった。この“後退”が最後まで大きな足かせとなり、昨年の同時期のような最高潮の出来まで持ってくることができなかった。

 「(大きく外にヨレた)ゲートはまあ、いつもあんな感じなんですけど、やっぱり春に休ませていた分の差が出たと思います。競馬に“たら・れば”はいけないんですけど、あれがなかったら突き抜けていたと思うので」

 再発を防ぐために調教過程を変更し、手探りながらの調整でも0秒3差の4着にまで持ってきたのは能力の証し。まだドリームジャーニーの脚は錆び付いてはいない。
 「やっぱり負けたのは悔しいし、グランプリ3連覇を達成したかったけど、また秋ですね」
 今度は万全に体調を整え、逆襲の秋シーズンへ。そのためにも夏はゆっくりと体をケアしたい。



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