トレイルランのレース(世界ジオパークトレイルラン)の一週間前になりました。
週末を利用して、レース前最後の山登り練習をしようと考えました。
以前から登ってみたい山があったので、この機会に行ってみましょう。
その山は、
油山の東に位置する片縄山(292m)。
登山口は、
• 那珂川町片縄の浦の原
• 柏陵高校
• 荻ノ原峠(油山もーもーらんど)
と複数ありますが、
どこもランニングでのアプローチがしにくいところ。
そんなこともあり、登山の機会を失っていたのでした。
今回は、
荻ノ原峠(「もーもーらんど」入場門付近)から登ります。
この峠まで行くには、
油山を登り「もーもーらんど」に下りてくるか、
福岡市南区桧原・柏原から那珂川町へ抜ける市道を南進するか、
いずれかになります。
どちらにしても、結構な時間と、体力を使います。
時間の都合で、桧原を起点としたルートでランニングすることとしました。
スタート地点を桧原運動公園にします。丘陵地のテニス場やグランドがある公園です。
山のほうに向かって、緩やかな道を駆け上がり、花畑園芸公園の入り口を道なりに左方向へ下ります。
「もーもーらんど」への道路案内標識がありますから、そこを右折、
あとは、ひたすら道なりにまっすぐ、ピークである「もーもーらんど」を目指します。
緩やかな上り坂と、少し急な上り坂が交互に現れてきますから、
それを活用してペースを調整すれば、ピークまで休まず走ることができます。
そうは言っても、
この日は30℃を越える気温、
降りそうで降らないねっとりした気候で、
この坂道走行では、かなり体力を消耗しました。
運動公園から30分くらい、「もーもーらんど」入場門に到達しました。
すぐに登山口を探します。
非常にわかりにくいのですが、「もーもーらんど」入場門の真向かいに登山口があります。
注意してみると、
「山火事注意 荻ノ原コース 福岡市南消防署」という看板が木にくくりつけてあります。
※ 「ラリーグラス」という登山用品専門店のロゴが入っているので、ここが請け負って設置したのでしょう。
消防署の巡回路、それとも訓練コースなのでしょうか。
ここから比較的近い、南消防署花畑出張所には、山岳事故の救助隊が配置されているといいます。それと関係しているのでしょうか。
登り出しはからしばらくすると、急斜面が現れます。走れずに、歩幅を小さくよじ登って行く感じ。
すでに足の疲労も溜まっているので、
大腿の上部に手をおいて、よっこらしょ、よっこらしょと登ります。
最近の雨でぬかるんだところもあり、
木の幹に助けてもらいながら進みます。
そうしていると、尾根道にたどり着きました。
なかなかの荒れた道です。
折れた枝や木を避けながら、緩やかな登りを駆け上ると、分岐点が。
「荻ノ原へ」というのは、
消防専用道標で、今まできた方向を向いています。
白いテープに書かれた
「糠塚山 片縄山」というのは、
親切な登山者の作品だと思います。
おかげで迷わず進めます。
尾根道には、
ピークやコル(鞍部)の名称や、分岐の行き先を表示した、消防専用のサインが多く設置されています。
等高線の入った地形図で、位置を確認できるようになっているようです。
地図を持ってくると勉強できますね。
さて、
少々荒れた尾根道は、登り基調で、小刻みなアップダウンが連続する、練習にはうってつけのコースです。
ズンズン飛ばして行くと、
糠塚山(388m)山頂に。
登山口から15分ほど。山頂は木々に囲まれ、景色はよくありません。
片縄山は標高292mですから、ここからは下りの連続になります。
5分ほど下っていくと、あたりが急に暗転、今にも雨が落ちそうな空気になってきました。
片縄まで行って、引き返すのはヤバイかも…
足も疲れているし、雨よりも暗くなることのほうが怖い…
そう思って、尾根道が急斜面で落ちていく手前で片縄を諦め、引き返すことにしました。
晴れていれば、まだまだ明るい時間帯なのですが、案の定、あたりはだんだん暗さを増してきました。
尾根道を駆け上り、糠塚を通過、尾根道の終わりまで一気に戻りました。
急傾斜の坂道は、ズルズルなので、用心しながら走行。
でも、靴を新調していた分、グリップが利き、割とテンポよく下りることができ、登山口まで10分ほどで到着。
登山口到着に合わせたように、雨が降り出しました。
それから、桧原運動公園までの下りは、雨でカラダがクールダウン、リラックスできました。
しかし、傾斜が大きい坂を下るので、足指に響き、何本かの指が痛んでしまいました。
登山口から公園までは15分ほど。トータル80分くらいのランニングでした。
いったん、目的地を決めて走り出すと、ついつい無理をしてしまい、諦めがつかないものです。
今回は、
時間的余裕がなかったことや、
雨が降る予兆があったことなど、
少し気持ちが消極的になる要素が多く、無理することにストップがかかりました。
こういう経験も、いざというときの冷静さにつながるのかもしれませんね。
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