【ジョジョリオン】#003 Who am I ?② ―その名前を名乗るには変態性が足りないッ!― | 『e視点』―いともたやすく行われるえげつない書評―

【ジョジョリオン】#003 Who am I ?② ―その名前を名乗るには変態性が足りないッ!―

ウルトラジャンプ 2011年 08月号 [雑誌]ウルトラジャンプ 2011年 08月号 [雑誌]


集英社

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感想

なんだかんだで、毎月この日を楽しみに生きてるような気さえしてきた、ウルトラジャンプの発売日。
前月の衝撃的過ぎる展開(主人公の名前事件)の興奮が冷めないまま、続きが気になってしょうがない1ヶ月は辛かった。
というわけで、今月の感想ですが、あいかわらずネタバレ満載だし、そもそもコミックス派の人にとっては、「主人公の名前事件」という単語さえ聞きたくないッスよね?
というわけで、


【警告】 ウルトラジャンプ未読 or コミック派の人は、これより先は読んではいけない




さてさて、ウルトラジャンプで読んでる人には言わずもがなの先月号での「主人公の名前事件」。
今月も、「吉良吉影」の存在を裏付けるようなアイテムが多数登場した。
リビングらしき部屋に飾られた、「モナ・リザ」の肖像画。
同じ部屋に飾られた、人間の手首のオブジェ。
そして、何より、
「爪が入った小瓶ッ!」
手にとった瓶には「2005年1月」のラベルが貼ってあり、棚には80年代や90年代の爪も保管されている。

・・・誰の爪だ?
震災後の世界が舞台とはいえ、それが2011年とはどこにも記載されていない。
しかし、爪の瓶のラベルから、少なくとも2005年以降の世界であることは間違いなさそうだ。
今回の「吉良吉影」の年齢は、まあ10代後半から20代前半ってとこだろう。
だとすると、80年代の爪が保管されているっておかしい。。。

ガスの明細などから、この部屋の住人が「吉良吉影」という名前であることは事実みたいだが、
主人公が、「吉良吉影」なのかどうかは、まだ確定とは言えない気もしてきた。
とりあえず、当ブログでは混乱を避けるために主人公は「吉良吉影」くんと呼ぶことにしよう。


物語には新しい登場人物も登場。またしても、謎の人物だ。
「吉良吉影」くんと同様に正体不明。言ってることも支離滅裂。
そして、全裸。
乳首にはしっかりとトーンが貼られており、ジョジョが大人向けの漫画になったことを再確認。

そしてこの女性は、どうやら記憶をなくすまえの「吉良吉影」くんの事を知っているっぽい。
あたしを助けに戻って来てくれたんでしょ?
せっかくここから逃げ出せたのに・・・・・・

と、発言は意味深だ。
どうやら「吉良吉影」くんは、一度この部屋を逃げ出したらしい。
きっと、逃げ出した直後が第1話での全裸状態だったのだろう。
歯型の生々しさから、能力を身につけた直後でもあったと推測されるが、この部屋で能力に目覚めたから脱出に成功したのだろうか?うーむ。。。


さらに、この部屋の住人が「変態」であることが発覚。
かなりコアな写真(縄で縛ったり、手錠を書けられた、全裸orセーラー服姿の女性の写真。つまり、SM+コスプレ写真)を康穂に見つけられてしまう。
その写真には、「吉良吉影」くんもしっかりと写っているせいで「康穂ちゃん大ショック」。
まあ、一緒に行動していた人が、「キンタマ4つのドS野郎」ということが発覚(しかも目の前には全裸の女性)、っていうシチュエーションは逃げ出したくもなるだろう。

しかしまあ、SM写真のアルバムとモナ・リザの肖像画。
あの「吉良吉影」ならば、勃起しっぱなしの部屋だろうな、この部屋は。


そうこうしているうちに、「吉良吉影」くんも敵の攻撃を受けてしまったようで、謎の全裸の女性と同じく手足に謎のマークが。
(「謎の」という形容詞を使い過ぎて、文章が分かりにくいけど、謎だらけなのでしょうがない。)
何となく敵の攻撃のタイプが見えた気がしたところで、今月号は終わり。


と、ここで衝撃の展開が!

※次号(9月号)都合により休載いたします。何卒ご了承ください。

この状態で2ヶ月待てというのか。。。
毎号衝撃を届けてくれるのは大変ありがたいけれど、この衝撃は予想外・・・。
休載の理由は、SPUR10月号に岸辺露伴の特別読み切りが掲載されるせいだろう。

まあ、一応は荒木作品を毎月読めるということで納得するしてもいいだろう。
だが、しかし、、、
本編が掲載されていない来月号の付録が「ジョジョリオン下敷き」なのは、どういうことだ!
買えというのは、本編は読めないのに、雑誌は買えというのかッ!
こいつはくせえッー!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーーーッ!!
こんな悪には出会ったことがねえほどになァーーーーッ


それでも僕は、買ってしまうのだろうか。。。

今月の考察

せっかく主人公の名前が発覚したにもかかわらず、本当に主人公が「吉良吉影」なのかが怪しくなってきた今月号の展開。
だからこそ、サブタイトルは「Who am I?」のままなんだろう。
実際のところ、今与えられている情報だと、本当に「吉良吉影」なのかどうか五分五分といった感じだ。
SBRでも「ディオ」の名前自体はかなり序盤で登場しつつ、定期的に闘いつつやはりラスボスは「ディオ」という展開だったが、
ジョジョリオンの「吉良吉影」も、「序盤から出てきてるけど、結果的にラスボス」な扱いであってほしい。
「吉良吉影」くんのキャラクター。アレはアレで好きだけど、やっぱり「吉良吉影」では無いんだよな。。。


そして、今回はついに「敵からの攻撃」らしきものが描かれた。
マンションの部屋自体をトラップとして使う能力のようで、上の階と下の階がリンクしているようだ。
(上の階で起きたことは下の階でも起こり、下の階で起きたことは上の階でも起こる。)
おそらく上の階に「敵」がいて、上の階で瓶を落としたり画鋲をセッティングしている様子。
能力的には、SBRの「チョコレート・ディスコ」っぽい。
加えて、下の階の人物の手足に怪我を負わせると、怪我をした箇所に謎のマークが描かれ、手足を操ることができるようだ。
これは、ジョジョ4部の「サーフェス」的な能力なのだろう。
しかし、手足に描かれる謎のマークが何らかの意味を持っている気がしないでもない。
電源ボタン、もしくはアルファベットの「G」にも見えるマーク。
受けている攻撃の内容との関連は今のところ見えないが、なんとなく気になるマークだ。

まあ、ジョジョリオンでの最初の敵の登場で、ちょっとテンションは上がっているものの、
チョコレート・ディスコ+サーフェスと、「小物」臭のする能力であることはいなめない。
「吉良吉影」くんの「Who am I?」問題を解決するために、サクっとやられる「敵」なんだろう、きっと。
今日の余談①

前述の通り、SPURっていう雑誌で岸辺露伴の特別読切(全編カラーらしい)が掲載されるとのこと。
最近、大活躍の岸辺露伴モノ。楽しみだ。
しかし、SPURっていう雑誌がバリバリのモード誌らしい。
うーん。。。

ウルトラジャンプ 2011年 08月号 [雑誌]
今月、↑↑↑こういう雑誌を買った人が、
来月、↓↓↓こういう雑誌を買うのか。。。不思議だ。。。
SPUR (シュプール) 2011年 08月号 [雑誌]

今日の余談②

リビングに飾られた「モナ・リザ」の絵画から、部屋の住人が「吉良吉影」であることの裏付けのような気がしたが、
読み返してみると、実は4部の吉良は「モナ・リザ」そのものを部屋に飾ってはいない。

あの「モナリザ」がヒザのところで組んでいる「手」…あれ……初めて見た時…
なんていうか……その…下品なんですが…フフ…………
勃起……しちゃいましてね…………
「手」のとこだけ切り抜いてしばらく……部屋にかざってました。

<ジョジョの奇妙な冒険 46巻 180ページ>


うん、改めて、レベルが違う「ド変態」の発言ですね。。。

SBRには登場しなかった「完全に同姓同名のキャラクター」の吉良だが、やはり4部の吉良とは別人のようだ。
2005年の爪があることから、2001年に死亡したはずの「あの吉良吉影」では無いことは確定だけども、
それ以前に、
今回の吉良は、4部の吉良と比べると「変態性」の面で「まだまだ」と言わざるをえない。

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