こんにちは。
リピート通販コンサルタントの梅本 武志です。
6月に視察を行い、2015年の年末でやっと
最後の理由をアップするという
相変わらず遅すぎる更新ペースですが
年内に終わるので良しとします。
『通販企業にとってドイツは海外進出先として魅力的な国』
である3つの理由のうち
① 閉店法があり、日曜・祝日は休みの店が多い と
② 英語を話せる人が多く、英語だけでも会話が成立する
この2点ついては前回までにお話しましたが、今回は
③ 規律を守る人が多く、親切である。 です。
ビジネスにおいて組織運営は非常に重要な要素です。
ビジネスが軌道に乗ったとしても、組織が効率的かつ
健全に運営されなければ事業は継続できません。
事実、日本においても組織運営で悩んでいる経営者は多く
その主な要因は組織を形成する人の要素が殆どです。
組織では各個人が独自の意見や考えを重視してバラバラに動くと
1+1が2になるどころかマイナスになってしまいます。
そのため、各組織では行動規範や規律を設け各個人や職位ごとに
与えられた範囲内で判断をすることで運営が円滑に進むのです。
ドイツ滞在中に感じたのは、行動が日本人と似ていた点です。
お店や電車の乗車待も綺麗に1列にならんでいましたし
歩行者もきっちり信号を守ります。
バスや電車の時間もほぼ正確ですし、公共の場でも大声で
騒ぐようなことはありません。
ドイツでは、子供時代にシッカリと躾の教育がされるので
規律正しいと聞いていましたが、これらのこと以外でも
現地ではそれを実感することが非常に多かったです。
また、写真を撮っている際に自転車で前を横切った人からは
Sorryと声を掛けられる、公共交通機関の券売機前で
困っているとスタッフの人が声を掛けてくれて
丁寧に教えてくれるなど親切な人も多いです。
但し、知らずに歩道内の自転車専用レーンを歩いていると
非常に強く怒られました。これも外国からの観光客だろうが
決まりを守もりなさいということの裏返しとも言えます。
物事には必ず一長一短があるので規律正しいということは
状況によっては柔軟性に欠けるということでもありますが
確立された業務を運用する上では、重要な要素であり
この点は教育だけ補っていくのは非常に困難です。
海外進出する上で、従業員が規律を守れるかということは
現地の管理職にとっては重要な問題ですので
国民性として規律を重視し周りの人に親切であるというのは
非常に魅力的であり大きなメリットです。
このようにドイツという国は、日本企業が海外進出をする上で
シッカリとした基盤を現地に構築して組織を運営するには
十分に検討に値する国だと思います。