【 右近詩集 「 なでしこ の 花 」 】 ( 23 ) | 高山右近研究室のブログ

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監修 右近研究家・久保田典彦
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      草枯れの まがきに残る なでしこを


       別れし秋の 形見とも見よ


      おろかなる 老の涙の うすければ

      夕日のかげの 大和なでしこ



      ※  右近詩集  「 なでしこの 花 」  ( 23 )

       ・ 高槻教会          ( 37 / 419 )
       ・ ミゼリコルジヤ       ( 38 )
       ・ 明石             ( 39 )
       ・ この妻ありて        ( 40 )
       ・ ローマへの手紙      ( 41 )

 

 

       【 高槻教会 】

     毎日 人が 救われていく

     主の みことばが 広まっていく

     聖書のままの 神の祝福

     右近のころの 高槻教会

     主は とこしえに

            変わることがない

 

     何千人が 救われていく

     何百人が 受洗していく

     男も 女も 老いも 若きも

     右近のころの 高槻教会

     主は とこしえに

            変わることがない

 

     信じる神は 右近も同じ

     唯一 まことの 全能の神

     信仰 希望 愛の交わり

     右近のころの 高槻教会

     主は とこしえに

            変わることがない

 

 

  

              【 ミゼリコルジヤ 】

 
         さげすまれていた 人たちに代わり
         棺 ( ひつぎ ) を荷う ダリオと ジュスト
         武士たちも又 墓穴 ( はかあな ) を掘り
         貴婦人たちも 土を手にする
         天の御国 ( みくに ) で また会う日まで
 
         飢えている人に 食べ物を与え
         貧しい人に 衣服を与え
         病の人を 訪ねて 見舞い
         旅する人を 厚く もてなす
         ミゼリコルジヤの 心をもって
 
         主よ わが救いを 感謝いたします
         ミゼリコルジヤ 互いに愛し
         父 子 聖霊 まことの愛を
         すべての人が 認めるように
         神と人とに 仕えていきます
 
            ※ misericordia 慈悲 ・ あわれみ
 
        
     
                 【  明石 】
 
            信仰の町 高槻を離れ
            新しい地に つかわされゆく
            右近を用いて 救いの わざを
            播磨の国で すすめるために
            主よ 御名 ( みな ) が
                 あがめられますように
 
            次の領主は キリシタン右近
            明石の町は 大きな騒ぎ
            仏像携え 僧 大坂へ
            秀吉 怒 ( いか ) り 像は薪 ( たきぎ ) に
            主よ 御名が あがめられますように
 
            偶像の地に 門戸は開かれ
            右近によって 種 播かれゆく
            信仰の木々は 実をみのらせて
            数千人の キリシタンたち
            主よ 御名が あがめられますように
          
              
 
       【 この妻ありて 】
 
    この妻の 信仰ありて
    右近 生く
    高槻の地の よろこび 悲しみ
    共にささげし 祈り
 
    この妻の やさしさ ありて
    右近 在り
    明石の地の さいわい 試み
    共に伝えし 救い
 
    この妻の 助け手なれば
    右近 行く
    金沢の地の やすらぎ 苦しみ
    共に歌いし 賛美
 
    この妻と 遣わされゆく
    マニラの地
    なつかしき日々 近づく ふるさと
    共に住まわん パライゾ

 

 

   

           【 ローマへの手紙 】 

 

        イエズス会の 総長様へ

        わたしは 神の ご深慮により

        少年時代に 受洗しました

        聖い福音に 早くから接し

        神の恵みを 感謝しています

 

        日本の国は はなはだ遠い

        世界の端に 位置しています

        無知蒙昧 ( もうまい ) に 包まれており

        関白殿に 悪魔が宿り

        福音宣教 禁じたのです

 

        迫害を受け 各地に ひそみ

        厳しい冬の 風雪に耐え

        花咲く夏を 望みつつ待つ

        あの薔薇のように 神父 ( パアデレ ) たちは

        不屈の わざを 続けたのです

 

        神の教えが 認識されて

        これ以外には 救いがないと

        更に大きく 門戸が開き

        神の御国 ( みくに ) が 来ますように

        あなたの しもべ ジュスト右近 より

 

 

 

 

        

 

        ※ 昨日 ( 8/4 ) の、  【 大 夕焼け 】   

 

 

 

 

 

 

 

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