■衆院選の予想と対応(2014-1118現在)~自民は単独2/3(317議席)を目指せ | ◎ 浮輪浮遊録 ◎

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★「では、どうするか」が、視点のブログです。/ ★ 更新:【 第2 水曜 】、他・随時更新。(2010年9月15日 開設)

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このたび自民党は295もの議席を有するにもかかわらず、解散総選挙の運びとなりました。
もったいなくも危険な選択にも思えます。
また、本来、任期完了前の国政選は好ましいものではありません。
しかしながら『真の日本奪還』の為に合法的に手段を選ばず『反日政党』を疲弊させることを目的の一つとした総選挙には大きな意味があります。
抵抗すれば『民意を問う』為に解散総選挙を躊躇しないと、野党を恐れさせることは大切です。
もとより『民意を問う』は以前の本邦報道機関が好んだ言葉であり、反対されるいわれはありません。


さて今回の衆院選で自民党の目標は、単独過半数の238議席はもとより、単独絶対安定多数の269議席も超えて、単独で2/3の317議席制圧となります。
悪くても、自民党と次世代の党の保守系2党で2/3を確保できるかが見所となります。





さて現在は、野党は壊滅的な低支持率となっています。
過去の一強他弱時は、一強の党は比例で4割前後の得票率となることも少なくなく、今回も前回に続き比例区での圧勝が見込まれます。
自民の比例議席目標は70議席以上となり、最低でも55議席は確保したいところです。一方、小選挙区は1人区であり、野党協力が順調にいかない限り自民党の圧勝は動きません。
我が国にとって幸か不幸か、現在、野党には各党を取り纏めることのできる人徳と能力を兼ね備えた人物は存在しなため、2014年衆院選は野党の墓場となる公算が極めて高いといえます。


また、各党の支持率もさることながら、忌避率も重要です。
従来から忌避率が高い政党は、宗教色や教義色の強い公明党や共産党があります。
現在は新興政党の度重なる不手際に加え、どこの国の政党か疑うような主張の政党が大変目に付きます。
このため従来からの高忌避率政党に加え、近年は民主、生活、社民各党へも強い忌避を隠さぬ人が多くなりました。


巷間、自民党が前回の逆バネで苦戦するとの論調があります。
では、もし、自民党が負けるならば、その票はどの党にいくのでしょうか。
野党各党の極端な低支持率に加え、声無き多数の国民の野党各党への強い忌避を考えると、あらためて自民の勝ちは動かないと思うのです。


懸念材料は、増税延期をアベノミクスの失敗に結びつける論調の他、従来からの一部報道機関による著しい偏向報道による世論誘導です。

ただし、以前言われた戦後レジームにしても、このたびのアベノミクスにしても、言葉を弄び過ぎた嫌いはあります。
「民主党の経済失政からの改善を図る」とするだけでよかったのです。
しかしながら風呂敷を広げ過ぎた感があるものの、致命傷にはならないでしょう。

なお、自民党には不利とされる今回から実施される小選挙区の0増5減の影響は、皆無に等しいでしょう。


それでは、各党の予想と対応を述べてみましょう。


◆自民党
憂慮されることは、3点です。
1、 1年生議員の取りこぼしには注意が必要です。
2、 偏向報道による世論誘導には素早い対応が必要です。

3、 相対的に優勢に見えることからの『緩み』が、一番の大敵です。


◆次世代の党
知名度、組織力、集票能力に疑問があり、これが比例の結果を大きく左右するでしょう。
保守系右派層以外の無党派層の取り込みの成否がかかります。
今回、政界引退かと思われた石原(慎)氏が出馬することは、その是非は別として集票には大きく寄与しますが、一時ほどの絶大な集票力が継続されるか注目されます。


次世代の党の最大の使命は、保守層の自民党離れが起きた場合に、その受け皿になることです。
ですから、既存保守層に受けることだけをいうのならば支持は頭打ちになり、自民党支持層の受け皿になることできません。


たとえば、一部の社会保障は家庭を基本とする等の論調は、それだけで現在身内の介護で疲れ果てている人々の決定的離反を招きます。
種々の主張にあたり、誤解や不要な反発を生まぬよう、発言には細心の注意を払いたいものです。


なお、何らかの風が吹き保守層からの支持が急増した場合は、自民支持率を喰う保守票の奪い合いの懸念があるものの、本邦政界には悪いことではありません。


◆民主党
党勢は壊滅状態ながらも、前回の揺れ戻しが希望となります。
野党の中では、全国的な組織基盤があることが大きな強みです。
特に現在は旧同盟・民社党系に党の要職をあてがい、雌伏中の官公労系議員に対し、今回は官公労が「共済権益」死守のために尻を叩くことから、旧社会党末期の水準には到達できるでしょう。
そして、民主党は旧社会党と同じく議席数が3桁に達しない抵抗政党として細々と続くと思われます。


◆維新の党
問題は4点です。
1、 比例当選1回議員が鍵で、これに失敗すると比例は維新の墓場となりま 

   す。
平素からの新人発掘育成と、当落双方の選挙後の対応が問われることに

もなり、大いに見ものです。
2、 橋下氏の竹島共同管理発言で党の実質的命脈は終了しているものの、

次々と露わになる親韓発言により、保革双方の支持を激減させています。
3、 党内紛争に加え、民主党やみんなの党との確執にもかかわらず、民主党

やみんなの党出身議員の存在そのものが「負のイメージ」となっていま

す。
4、関西自治体との関係に軋みが目立つ中で、の程度議席を確保できるで 

  しょうか。 これが、大阪地域政党としての存続だけが希望の綱の、同党存 

  続の鍵となります。
したがって、橋下徹氏の国政選出馬は大阪地域政党の崩壊に繋がり大い

に歓迎したいものです。


◆公明党と共産党
議席の現状維持と選挙運動員の若返りが課題です。


◆みんなの党
みんなの党は、かつて首班指名で民主党鳩山(由)氏を押しました。
にもかかわらず、維新や自民に接近したり、節操がまるでありません。
最近の自民党と民主党のどちらに擦り寄るかや、解党を廻る党内混乱は党の末路を暗示しています。


◆生活の党、社民党
両党は、既に泡沫化しており選挙結果に関わらず影響がありません。
ただし、他党と協力が構築できた場合、協力相手の勢いを削ぎ共倒れが見込めることから、野党協力進出に期待したいものです。


◆投票日について
今回、12月中旬の投票となるので、特に積雪寒冷地の投票率は大きく下がります。
なお、熱心な自民党支持層の老人は90歳以上で、選挙の影響力は最早ありません。
60歳代、70歳代、80歳代は革新系支持が少なくなく、真冬の投票は高齢者の投票率が低下するため、保守系には悪くはありません。


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