これまでDropbox,OneDrive,Google Drive,Boxの無料プランを併用して運用してきた.ただ,写真やビデオ,音楽などの容量のかさむファイルが増えてきたこともあり,今回GoogleDriveの1TBプランに申し込んだ.以下では,今回色々検討して気づいた各サービスのポイントを記載する.

 まずは業界のスタンダードと思われるDropbox.Windowsのデスクトップアプリを立ち上げると,まず自動的にインデックスが作成されファイルの変更が確認されるのだが,このプロセスが非常に早い.そのため,同期が開始されるスピードが早い.ファイルを追加したときに,画面左下のアイコンでアップロード終了までの予想時間も表示されるのも便利.シンボリックリンクによる同期に対応しているので,応用的な使い方も色々できる.有料プランが高いのが唯一の難点.


 クラウドに保存しておきたいファイルが500GBほどあることを考慮して,今回は最もコストパフォーマンスのいいGoogleDriveの有料プランを契約した.1TBまで使用できて1ヶ月当たり10ドル程度だ.ただ,使ってみていくつか問題点に気づいた.まず,同期対象にするフォルダの位置はインストール時にしか選べないのは注意が必要.後で変更がきかないことが判明し,再度インストールするはめになった.次に,アップロードの速度が思ったよりもだいぶん遅い.デスクトップクライアントで自動的にアップロードさせているだけでは速度が遅すぎるので,ブラウザ上のGoogleDriveでも平行してアップロードさせるようにしてPCを放置し,どのくらいのスピードが出るのかを何日間に渡って測ってみた.結果は10時間で平均5GB程度の転送量.これだと500GBのファイルの初回の同期が終わるのに1000時間も掛かってしまう計算になる.デスクトップクライアント上で転送スピードは表示されないのだが,アップロード速度が遅いのを隠すためではないかとすら思ってしまう.次に,GoogleDriveはシンボリックリンクによる同期に対応していない.これも人によってはマイナスポイントになりそうだ.

 OneDriveは起動時のインデックス作成が遅い.ファイルのアップロード予想時間も表示されない.Officeとの連携がいいのがメリットだが,僕はこの機能は使用しないので,現状ではOneDriveにはあまりメリットを感じない.



 Boxは以前のエントリでもお伝えしたように50GBが無料でもらえるキャンペーンをやっていたので,とりあえず登録をしてみた.ファイルの転送時間も遅く,何よりデスクトップクライアントの使い勝手が悪すぎる.同期するフォルダを変更できないのは致命的.めったに使わないけど容量のかさばるビデオファイル置き場にでもしておこうと思っていたが,無料プランだと250MBまでのファイルしかアップロードできないという制限あり(-_-;)使うの辞めた.


 という訳で,各サービス毎の印象を書いてみた.有料プランの値段以外にもデスクトップクライアントの使い勝手や転送速度なんかをよく考えてサービスを選択する必要がありそうだ.