Anoice - The Black Rain ・・点と点が、今・・・!! | Yuka Kuriharaのブログ

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イギリスでの音楽生活について。

(この記事、、、個人的な内容が含まれているので、こちらに載せようかどうしようか迷っていましたが、思い切って載せちゃうことにしました><)


先月にリリースされた、Anoiceというバンドのニューアルバム「The Black Rain」を、今日やっと聴いています。その衝撃的なタイトルが象徴するように、悲しみや怒りや痛みが苦しみが、美しく、時に緊迫感のあるピアノ、バイオリン、ビオラ、アンビエントなギターやエレクトロニクスなどの音を伝ってそのままぶつかって来る・・・そんなアルバムです。いちばん最初に聴いたときは、あまりにもそれらが生々しく伝わってくるようで聴いているのが辛くなって、途中で音楽を止めてしまうほどでした。けどしばらくして気付いたら、また聴いてしまっている。。。本当に傑作だと思います。






話は変わりますが、むかしイギリスに来る前、私は東京で「yuzuriha」というバンドを2年半ほどやっていました。2003年、高校卒業直後くらいに組んだバンドです。結成当初、まず私とベーシストの二人で、ドラムとギターをメン募サイトで募集しました。募集内容はもう全然覚えてないですが確か「当方女性vo(18), 男性ba(25)、プロ志向。bjork, portishead, radiohead好き」みたいなことを書いたんだと思います。

それから、何人かのギタリストやドラマーの方とお会いして、お茶したり、スタジオに入ったりしました。その中の一人に、新宿のマクドナルドで1時間ほどお話をしたギタリストの男性がいました。

大阪出身。上京してきたばかりで、普段自宅で作りためている楽曲を一緒にやれるメンバーを探している。早朝から昼過ぎまでバイトして、午後から夜は毎日ひたすら楽曲制作している。といったかんじのお方。キラキラした目がとても印象的でした。 

それでまず、彼の作ったデモ音源を、CDウォークマン(時代w)で聴かせてもらいました。それを聴いて、私とベーシストはただただ、「す、すげーーーー・・・・・。」という言葉しか出ないほど、完成されたクオリティーを持ったデモだったのを覚えています。たしか、デモなのでストリングスなどの生楽器はほぼ全て打ち込みで作られていたと思うけど、とにかく壮大で美しく、当時今ほどたくさんの音楽を聴いていなかった中で受けた印象で言えば「ビョークのボーカルなしバージョンみたいなかんじ」でした。

好きな音楽や、やりたい音楽、これからどうなっていきたいか・・とか色々話しましたが、もう彼の言うこと全てが私たちのずっと上を行っていて、「へぇぇー・・」とか「すごいな~・・」とか、コメントにもなっていない言葉を連発してた気がします。w
彼は、ボーカルの私に「尊敬するボーカリストは?好きな詩人は?」などと質問しましたが、詩なんて全然読んだりしない私は、詩人については特に何も答えられず^^;;

そしてなぜか最終的には私が「絶対にこれは聴いとけって洋楽のバンド教えてください!」とお願いして、彼オススメの必聴バンドを40~50組ぐらいその場でリストアップしてもらい、解散しました。。。笑(あの紙どこにいったかな、、><)

結局彼とはスタジオに入るまでは至らず、後日「方向性が違うようなので他を探します」といったようなメールをもらって、それ以来でした・・・・。 (そりゃそうだよなあと思う、、orz)

それはもう9年近くも前のことになるけど、ついこの前ふと「そういえばあの時の大阪出身の天才音楽家は今どうしてるんだろう・・」と思い出したりしてました。





えーっとそれで、さっきAnoiceのBlack Rainを聴きながら、Anoiceについてや、メンバーのプロフィールとかをネットで見ていました。「ピアニストのYuki Murataさんのピアノは本当に美しくて大好きだなあ。あ、ご本人もお美しいなあ・・・」とか思いながら。。 笑

もうお気付きの方もいるかもしれませんが・・・・、




そう、私は気付いてしまったのです。。。。




Anoiceのリーダー、Takahiro Kidoさん。彼こそが、9年前新宿のマックでたくさんの必聴バンドを教えてくれた大阪出身のギタリストだったのです!!!!!!



「ぎゃーあああーーーーkっdjgjslああーdjfー!!!!!!」
っとなりながら、「Takahiro Kido」と画像検索してw(木戸さんもしも見ていたら、気持ち悪いことしてすみません;)、写真を確認しました。^^; 間違いない・・・!このキラキラした目は、あの時のギタリストだ!!!しかも木戸さんは大阪出身!Anoice結成も、新宿で会った翌年の2004年だし!!

私は木戸さんのリリースした作品はRiLF, Takahiro Kido, Anoiceとそれぞれ一枚ずつ持っていますが、思い出してみれば、9年前にあの場所で聴いたあのデモ音源の世界観は、Takahiro Kidoが今作り出している音そのものだったように思います。


というか木戸さんは去年の東京での私のライブに2回とも来てくださってご挨拶もしているのに、その時には全然気付かなかった・・・・・ (9年前のギタリストの名前も忘れていたし・・・でも「木戸」さんという名前だったような気もしてきた。。w)


いやー。もうなんかそれを一人で気付いてしまった時は、もーびっくりびっくりで、そして嬉しかったです。木戸さんはきっと9年前の私のことなんかは覚えてもいないでしょう。けど今になって、あの時ただ「すごい」としか言えずに対等に会話もできていなかった音楽家に、ライブに足を運んで頂き、自分の音楽を聴いてもらえているのです・・・。 木戸さんの音楽は一昨年RiLFのアルバムを買ってから大好きだったのですが、こうやって巡り巡って再会できて・・ほんとに縁というのはすごいなあと思っています。。

思わずツイッターで「2003年、新宿のマックでお会いしませんでしたか?」ってDMしたくなったけど、ちゃんとお話したことがない(9年前を除いてw)し、あちらは覚えてないかもしれないので、できず。。。


今度いつかまたお話できるといいなあー・・・・。というかAnoiceのライブを観たい。


あ、ここまで書いておいてもしも人違いだったらごめんなさい!!!
だけど、あれは絶対にご本人だったと私は勝手に信じています・・・!



おまけ。


めっちゃ笑った。www
可哀想だけど^^;