桜井ういよオフィシャルブログ*ordinary days* -5ページ目

阪神電車も大活躍の映画「あまろっく」を観てきたよ

先日パン教室の帰りにタレントでハンドメイド作家の松山薫さんの車でバビューンと尼崎の映画館へ。

舞台の映画「あまろっく」を観に行ってきました。



大阪アジアン映画祭で観客賞を受賞したこの「あまろっく」

音楽的要素なネーミングなのかしらと思いきや、あまろっくの正式名称は「尼崎閘門(こうもん)」

街の3分の1が海面より低い尼崎市…水害から守るために海面から7メートルもの高さの防波堤を設け、船の出入りを可能とするため水面の高さを調節する出入り口を作ったんだそう。これが「尼崎閘門」通称「尼ロック」

ロックゲートのロックというわけで「あまろっく」は知る人ぞ知る日本最大級の施設なんです!


人知れず市民の暮らしを守るあまろっくを笑福亭鶴瓶さん演じるお父ちゃん竜太郎さんの存在と重ね合わせています。




「大ヒット御礼舞台挨拶」もあり中条あやみさん、駿河太郎さん、中村和宏監督が上映後に映画の裏話などをお話されました。



さてさて「ご実家コメディー」と紹介されているこの映画、観るまではドタバタコメディーなのかとおもいきや…やられました!

ハンカチ必須のめちゃくちゃ感動する映画でした。


娘にとってはぐうたらに見えてるお父ちゃんだけど従業員や街の人に愛され、娘よりも若い20歳の美女早希ちゃんのハートを射止めるという人間力の高い竜太郎さん。

この役の説得力は鶴瓶さんでなきゃ出なかったと思います。みんなを好きにさせちゃうあの笑顔はずるいなぁ。


この竜太郎さんの若かりし頃を先日、ラジオドラマのお仕事でご一緒させていただいた松尾諭さんが演じていらっしゃいます。

鶴瓶さんそっくり!


そんな父を反面教師に育った優子は京大出身の才女だけど真っ直ぐでぶっきらぼうな性格が災いしリストラに。モヤモヤイライラしている感じが全身から出ていて、それがやけにリアル。垣間見える女性らしい柔らかい部分も絶妙で、江口さんの素なのではと勘違いしてしまうほどスクリーンの中の優子に見入って目が離せませんでした。

子役さんたちも江口さんにそっくりなのがまたたまらない。


一方、竜太郎さんと結婚し優子の継母となる早希は、天真爛漫でちょっぴり小悪魔的な女の子。演じたのは監督が1番最初にオファーした役者だとおっしゃっていた中条あやみさん。

「3D彼女 リアルガール」の時もキュートな魅力をで観る人を惹きつけていたけれど、今回はまた違った可愛さ。

大阪弁バリバリ!表情がくるくる!イタズラっぽい表情が可愛い。

こんなにチャーミングなお姿はこの映画でしか観られないかも!というほど魅力爆発❤︎

早希を応援せずにはいられなくなっちゃいます。


3人を取り巻く人々もこれまた魅力的。

優子の幼馴染、おでん屋さんのたいちゃんを演じたのは駿河太郎さん。

なんと元々は竜太郎の若い頃の役…つまり実のお父さんである鶴瓶さんの若い頃の役でオファーが来たんですって。

観る人がややこしくなるかと思ってお断りされたそうです。

脚本を読んでおでん屋さんの役ならやりたいと逆オファーされてのご出演だったのだとか。

松尾さんが鶴瓶さんそっくりでピッタリだったともおっしゃっていました。


中林大樹さん演じる南雲さんはほんとに優しくて…なんだか泣きたくなるほどいい人で…登場シーンにはいつもほっこり。


中村監督がキャストを関西出身の役者にこだわられたのは、アドリブシーンのためだとか。

たしかに関西弁でのアドリブはネイティブ?じゃないと難しくなりますもんね。

特に関西人は関西弁が訛っていると気になって物語に集中できなくなりますし…

そのお話をされる時に「僕のわがままで…」「もちろん関西弁を上手に喋る役者さんもいらっしゃる」と気遣ってらっしゃるのが印象的でした。




(舞台挨拶の司会は毎日放送の上田悦子アナウンサーでした。テレビ同様、やわらかな雰囲気の進行が素敵でした)


登場人物がとにかく魅力的だし心の機微をセリフだけに頼らず余白部分でも丁寧に丁寧に描いているのが印象的。

だけれど、その余白が観る人にをよって感じ方が変わる場面も…見終わった後にみんなで話したくなる…そんな映画です。


また特別協賛の阪神電気鉄道さんの全面協力でふんだんに、そして効果的に阪神電車が使われています=そのタイミングに合わせて役者さん達は演技しているわけですよね…特に江口さんのあのシーンはそう思うと怖いくらいにすごい


上映館数もどんどん増えている尼崎発のこの映画。

観れば唸る江口さんのすばらしい演技で映画の規模関係なく、アカデミー賞主演女優賞を受賞されたら…夢があるなぁとちょっと期待してます。


ユニコーンさんの主題歌「アルカセ」もピッタリ。

MVはおでん屋たいちゃんのスピンオフとも言える作りになっています。



このMVだけでも感動しちゃう!

なんと多忙な太郎さんのスケジュールの都合で1日で撮影されたそうです。(自分が今どこにいるかわからないほどハードスケジュールだったとか)


ちなみにこのおでん屋さんのトラックは「ダイゲン自動車工業」さんがこの映画のために協力作成されたそうです。…愛ですね❤︎



予想外の速さ、序盤でもう泣いて、笑って笑ってまた泣いて…

心が動かされる素敵な映画でした。

尼崎、ロケ地を町ぶらしたくなっちゃった!




映画「あまろっく」で皆さんも泣いて笑って心のデトックスいかがですか?




さて、「あまろっく」では鶴瓶さん演じる竜太郎さんの若い頃を演じてらした松尾諭さんが主演!

NHK FMシアター「貧乏神と福娘

いよいよ本日22:00からオンエアです。



松尾さん演じる「博」の元カノ、大学生で福娘の「ゆかり」役

そしてイマカノの「加奈」役で、ほんの〜り出演させていただいています。


オンエア後、一週間は「聴き逃し配信」でもご視聴いただけます。



よろしかったらお耳を貸してくださいませ。