私は、吹奏楽と関わったことが殆ど無い。
だから、その世界にとても暗い。
そんなわけで、吹奏楽と親しい人にとっては「非常に有名」な作曲家、カレル・フサに対して、あまり関心を持ったことはなかった。
しかし、一昨日の日曜日に、N響定演でフサの名作「プラハ1968年のための音楽」を聴き、とてつもなく衝撃をうけたので、他にどんな作品があるのかとネットを検索したら、なんと、昨年末にお亡くなりになっていた…というニュース…
そうか…
指揮者の下野竜也さんが、万雷の拍手の中で、指揮台のスコアを高く掲げられたのは、そういう意味だったのか…と、私はやっと気付いた。
カレル・フサは、1921年8月7日に、チェコのプラハで生まれた。
プラハは「百塔の街」と呼ばれ、市民は、あらゆる戦災からこの美しい街を守ってきた。
しかし彼は、プラハ音楽院で学んだのち、パリに出た。
パリ音楽院では、オネゲルやブーランジェに作曲を教わっている。
そして更にアメリカに移住し、1959年には市民権も得た。
2016年の12月14日にノースカロライナの自宅で95歳で亡くなられるまで、数多くの作品を世に送り、自作の指揮もし、大学で学生も育て、ピューリッツァー賞やグロマイヤー賞にも輝いた。
私は昨日、録音された彼の作品をいくつか聴いたけれど、どれもめちゃめちゃ好みだった!
今更ながら自分の不勉強を恥じたけれど、新しく好きな作曲家と出会るのは、恥ずかしい以上の幸せだ
なんでも下野竜也さんは、かなり昔から、このカレル・フサの作品を、方々で演奏されている。
関心が無かったものだから、全然知らずにいて、本当に悔しい。
でも、ここからは見逃さないぞ〜