昨日、お客様とお話していて
「トーションバーを知らないって人がいたよ」
って事を聞いたので、ブログのネタも無い事ですし書いてみようと思います
色々な方々が見るブログですので、知っている方々はつまらないブログかも知れませんが、少しお付き合いくださいね
そもそも車のサスペンションのバネと言ったら……
普通は、このような”バネコイル”を一番に思い浮かべますよね
でも、ご存知のようにハイエースのフロントサスペンションには、上の画像のようなバネコイルは使用されてなく”トーションバースプリング”が使用されています
物はこんな感じ↓
どんな原理でこれがスプリングになっているかと簡単に説明しますと
取り出したるは、一枚のぞうきん
力いっぱい絞って手を離すと……
元に戻ろうとしますよね
この絞っている時にも元に戻ろうとする力を利用したサスペンションが”トーションバースプリング”なんです
当然、ぞうきんではなく金属製ですけどね
トーションバースプリングの利点としましては、
通常のバネコイルの場合ですと、車体重量が増えれば増えるほどコイルの大きさも大きくなってしまいます
ちょっと大きすぎますかね
その点トーションバースプリングの場合、支える車体重量が大きくなっても”バネ”自体の重量増加がすくなくすむ利点があります
ですから主にトラック・トレーラーなんかに多用されているんですね
車以外では、戦車にも使用されているらしく、なんと50t(トン)もある車体重量を支える事ができるんだってさぁ
恐るべしトーションバー
この画像は、ハイエースの図ではないのでロアアームにトーションバースプリングが接続されていますが、ハイエースの場合はアッパーアーム①に接続されてます
トヨタ・ハイラックスなんかは、図面と同じようにロアアームにトーションバーが接続されていますので、同じトーションバー車でもイジリ方や考え方も少し変わってきたりする事もあります
ハイラックスなんかは、アッパーアーム・ロアアームのボールジョイントの取付位置をアームの下側から上側に取替できるんですねぇ
ハイエースもそんな事ができればねぇ
色々とローダウンした時の幅が広がるのになぁ
ハイエースの場合、アッパーマウント側のボールジョイントは一体式だから無理としてロアアーム側は……ムフフ
強度的な問題はありますが、デモカーに試してみようかな部長に怒られるかな
”足廻り”って奥が深いですねぇ
意味深な少し難しい内容になってしまったのでまたまた話を戻しましょう
実際のハイエースのトーションバー画像です↓
こんな感じに取付されていますよぉ
ローダウン・リフトアップは図で書くとこんな感じです
知らなくても良いことですが、知っておいても損はしない話なので頭の片隅に置いてやってください
名古屋店 かみむら