仙台からの帰り道温泉シリーズw
今回は山形県の南部、秘湯好きに人気の姥湯温泉・桝形屋旅館に泊まります。
送迎は山形線(奥羽本線)の峠駅から13時30分発なので、福島駅12時51分発の普通列車に乗ります。
ちなみにこれを逃すと次は16時台なので、もう宿に行けません(´Д`)
峠の力餅で知られる峠駅は、スノーシェードの中にある基地みたいな駅。
見たこともないスイッチバックの標識とかあるし、私は自分で運転しては来たくないなぁ。
でも宿の駐車場には日帰りを含めて結構車が止めてあります。
皆さん勇者だw
さて送迎の車を降りると本来なら吊り橋を渡って宿まで200mほど登るのですが、何と冬の間に橋が雪の重みで落ちてしまったそうで工事中です。
宿はそそり立つ岩壁、岩肌が剥き出すV字の谷の中に建つ山小屋風の建物です。
桝形屋は天文二年(1533)に初代が発見して開湯し、のちに宿を開業、現在のご当主は17代目という歴史ある秘湯です。
内装はまだ新しい感じで、ここ10年以内に建て替えたような印象です。
木像で木の香漂い暖かみがあります。
客室は15室。私が通された7畳半の部屋も壁がきれいで清潔な部屋です。
天気が崩れそうなので降らないうちに露天風呂に行きましょう。
桝形屋の一番の売りは野趣あふれる混浴の露天風呂(女性専用もあります)。
建物を出て山頂側に向かっていくと、ダイナミックな岩山に抱かれるようにして2つの露天風呂があります。
入浴しながらの景色はゴツゴツとした絶壁が迫ってくるようで迫力があります。
大小の奇岩からなる岸壁は、硫黄分が出ているのか全体的に白褐色の威容。
ちょっと他では見られない独特の景観です。
色合いはその日の状況によって変化するようです。
宿に入る所から感じていた硫黄の香りが、湯船ではいっそう強くなり、温泉好きには堪らない感じです。
この時間、人気の山姥の湯はお湯の入替え直後で、熱くて入れませんでした。
とりあえずもう一つの露天に入ります。
こちらも良さげですねー。
温度もかけ流しのお湯が流れ込んでくるあたりは熱めですが、全体的には適温で気持ち良い湯加減。
硫黄の濃度が高いようで、湯の注ぎ口には湯の花が溜まっています。
こうしたお湯は、顔などをばしゃばしゃと洗うとたいへん気持ちが良いですが、強めの酸性なので目に入ると痛いのでお気をつけを。
湯上りはさっぱり爽やか。もちろんお肌はスベスベですw
風呂に入っているうちに空からはゴロゴロという音が鳴り、いつの間にかガスが濃くなってきました。山の天気は変わりやすいですね。
ここは部屋に退散しておきましょう。
でも窓が大きいので開放感はありますね。
檜造りの湯船は肌に触れる感触が柔らかで気持ち良いです。
お湯は露天と同じだと思いますが、内湯の方が少しまろやかな気もします。
浴槽が黒っぽいのでお湯の色が何だかしじみの澄まし汁みたいですw
夕食は17時30分から。部屋食です。
山の宿の食事は早いですねw
ちなみに朝食は7時15分です。ひー(^^;;
食事そのものは山の宿としてはきちんとしています。
ワラビのお浸しや蒟蒻の刺身、鯉の洗いなどに加え、米沢名物の鯉の旨煮、米沢牛(だと嬉しいな)のステーキなど美味しく頂ける品が並びます。
自家製手打ち蕎麦も良かったです。
帰りの送迎車は12時40分頃ということで、それまで部屋でゴロゴロ。
何もせずにボーッとしていられて幸せな時間です。
雨の中の帰りの車は少し怖いですねw
個人的にはガードレールの無い細い山道は好きではないですw
でも鬱蒼としたブナ林が緑を濃くしてとてもきれいでした。
峠駅まで来ると雨上がりの青空。宿は山頂に近いので雨雲が留まっていたようです。
では米沢にでも寄ってから帰りますか。
今度は紅葉の時期にでもまた来たいですね。
なかなか良いお宿でした。とても満足しました。