岡山出張の前々乗りで倉敷に泊まりました。
19時頃、事前に予約した和食屋の
竹波に向かいます。
趣きある外観ですねぇ。ツタが絡まる感じは実に倉敷らしい。
純粋な和食店と思い入ってみると、意外にもモダンな空間です。
天井が高く、壁は打ちっ放しのコンクリート。
間口は広くなく、細長い店内の真ん中にカウンターのみがあります。
12席分くらいある長いカウンターで、中程から奥は普通に調理スペースとの対面式、
入口に近い方は内側にも椅子が数脚置いてあり、1席分のテーブル席風になっています。
面白い造りですね。
箪笥など骨董品も目立ちます。
中にはお一人。ご主人がすべて切り盛りされています。
◆お通し 冬瓜のアミ載せ
日頃アミを食べないので何だか分かりませんでした。エラいちっちゃいエビがいると。
あっさりして優しいお味です。
お料理が期待できる感じです。
メニューも岡山の季節のものが並んでいて楽しみです。
◇
生ビール(キリンラガー)×2
◆
お造り盛り合わせ
さすが岡山。立派な備前焼の器です。盛り付けも美しいですね。
鰆、ヒラメ昆布締め、平貝が3切れずつ
瀬戸内の冬の味覚である鰆はまずまず美味しいです。
その他は鮮度が微妙な感じかも。
醤油は吸収ほどではありませんが、味が濃い口です。
◆白魚と天豆の天麩羅◎
これはとても美味しい。この日のベストでした。
とくに一口目に食べた白魚の天麩羅は絶品でした。
ふわっ、さくっという食感。小さいのにしっかりお魚の味を感じさせます。
そら豆も味が濃く美味しいです。塩加減はけっこうまばらでしたが。
1月中旬なので、白魚もそら豆も季節を先取りしたメニューですね。
◇森田酒造 竹波大吟醸
美観地区にある萬年雪の醸造元。広島の酒ともまた違う濃厚な飲み口。
ねっとり甘めのあまりであったことがない風味。香りに癖があります。
辛口の後味は美味しいです。
正直あまり好みではありませんでした。
◆太刀魚の味噌漬け
これも瀬戸内のものですね。太刀魚の風味がしっかり生きています。
軽く干してあるのかな?
味噌の風味も良いです。少ししょっぱめなのが酒に合う感じです。
◇天狗舞
酸味は良いのですが、熟成香の主張が少し苦手かな。
◆飯蛸と菜の花の辛子味噌和え○
走りなので飯は少しだけ、とまさに一つだけ乗っていましたがこれが旨い。
春になればたくさん頂けるのかな?
酢味噌は酸味がきりっとしてよいお味。菜の花の苦みとの塩梅が良いですね。
飯蛸の足も美味しい。
そろそろ結構な感じなのですが、食べてみたいものは尽きずw
◆白魚と黄ニラ、三つ葉の卵とじ○
見るからに美味しそうですね。
薄い塩味でほっこりと優しいお味です。見たまんま美味しいです(^^)
好みで黒胡椒が付きましたが無くても良いかな。
岡山名産の黄ニラの風味が強いです。上品ですね。
卵のふうわり感も良いです。白魚の味が黄ニラと卵をよくまとめている感じです。
ごく薄い醤油風味のスープがとても美味しいですね。
◇一の蔵
本醸造あたりだと思いますが、日頃一番飲んでいる宮城のお酒でやっと安心できました。
◆穴子の箱寿司○
箱寿司って何だ?と思って頼んでみたら押し寿司でした。
お腹も一杯だったので、他のお客さんを真似て、夜食がてら持ち帰りにしてもらいました。
お酢と胡麻の塩梅が良くおいしいお味でした。
薄目の穴子もしっかりと味を主張し、濃すぎないタレが酢飯の味とあいまって実に上品な味わい。
大変結構な夜食となりました。
なかなか良いお店だと思いましたが、こちらに来るたびに通うほどでは無いかな-。
こだわってやってらっしゃる感じはとても受けました。
お酒の好みが合わなかったのが全体の印象を下げてしまっているようです。
岡山のお酒でも好きな銘柄は幾つもあるのですが、まぁ好みの問題ですね。
でも白魚の天麩羅と飯蛸の飯は実に美味しかった。
やはり良いお店だと思います。
また来る、かも。
どうもご馳走様でした。
竹波 (
割烹・小料理 /
倉敷駅、
倉敷市駅)
夜総合点
★★★☆☆ 3.5