秋田 バー「ル・ヴェール」 | 竹林の布袋さまの「美酒と名湯を求めて」

竹林の布袋さまの「美酒と名湯を求めて」

美味しいお酒、すてきな温泉をめざしてあちこち彷徨います。

仙台アンダンテの水戸さんからル・ヴェールを薦められた時には不勉強でこのお店を存じ上げず、予約の電話を入れた時も「店の人、声が渋いなー」くらいにしか思っていなかったのです。

その後、食べログで予習してみると、ル・ヴェールはそもそも銀座で名を馳せた名店で、店主の佐藤さんが郷里の秋田に移って再開されたことなどを知りました。

しかも銀座時代のお店や佐藤さんの異名に「魔の三角地帯」とか「ゴルゴ13」とか出てきます。
はっ、そう言えば電話した時の声はまさに…(・_・;

しかし、そのマンハッタンが日本一と称されることなど興味もどんどん湧いて来ました。
でも水戸さんも言っていたけどドレスコードが厳しいらしいし、私普段からネクタしないし、そもそも入れてくれるのかな⁇

何はともあれ、酒盃を後にして雪道をル・ヴェールに向かいます。
20分くらい歩いて秋田一の夜の繁華街、川反(かわばた)通り に到着。

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程なくして目的地に到達します。
う、ドアの所になんか書いてある汗

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これは入りにくいですぞ~。

意を決して、しかし恐る恐る入店。

照明を落とし気味の店内には、BGMのJAZZが小さな音で流れています。
時折り外を通る車が溶けた雪を踏んでいく音が聞こえるくらいに静かな店内。
重厚なカウンターとバックバー。
正統なオーセンティックバーがそこにありました。

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そしてカウンター内にはマスターが。中々の強面でいらっしゃいますね(つД`)ノ

「どうぞ」と低い声でカウンター席中程に案内されます。
どうやらドレスコードは何とかクリアしたらしいですね。ほっ。

9席のカウンターには私の他は2組3名。右端の1人客は常連のご様子です。


ギムレットを頂きます。

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エメラルド色が美しいです。
左手を添えて右手で捻りを加えるシェイクは私には珍しく思えました。

味は聞いていたように濃いですね。酒盃で結構飲んできたので特に効きます。
酔い覚ましに寒い中を歩いてきたのは正解でした。

しかしこのギムレットは相当に美味しいですよ。
爽やかな果実の香りの後に濃いアルコールがジワっと広がってきます。フルーティさとアルコールのバランスが素晴らしい。

濃いせいか、お通しのドライフルーツ8種をパクパク食べてしまいます。

店内には依然として静かな時間が流れています。というか音を立てる雰囲気ではないみたい。
チェイサーをもらって人心地つけましょう。


無言で出されました…。


さて、だいぶ酔いが回っていますので、目的のマンハッタンを頂いてしまいましょう。

注文を受けるとマスターは大きめのグラスに氷を入れてステア、途中で氷を加えて再びステアします。
しばらく休ませてから材料を投入。そしてまた、かなりの回数ステアしておられます。
その間によい香りがふわっと漂ってきました。

空のグラスに注ぎ、ドライチェリーを入れた後レモンを絞ります。
「口から迎えに行って下さい」と魅惑の低音ボイスが。

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マンハッタンです。
あぁ、これは美味しいですね。濃くて実に美味い。
素晴らしい余韻がいつまでも続きます。


マンハッタンを頂いていると、マスターが「どちらから?」と話しかけてくれました!\(^o^)/

会話しながらのマスターは時々笑みもこぼれ、実は優しいお人柄だったことも分かりました。

私の地元を少しご存知だったことや、この時の雪の積もり方がこの時期としては珍しいものであったことなど会話を楽しませて頂きました。

もう大丈夫。怖くないww
次回はすんなり入れそう。

そうそう、ネクタイをしていないから入れるかどうか心配だった事を話すと「襟があるからセーフ」とのことでした。


中々に濃密で思い出に刻まれるような時間を過ごさせて頂きましたw
何よりカクテルが2杯とも素晴らしい味でした。

もちろんまた来ます。
どうもごちそうさまでした。



ル・ヴェールバー / 秋田駅
夜総合点★★★★ 4.0