上の息子(ソース)が小学生の頃から使っていた自転車を下の息子(ボヤージュ)に譲って数年経った。

ボヤージュが小学5年生くらいからすでにこの自転車は小さいと思っていたのだが、駐輪場所が確保できないため、申し訳ないと思いながら何も言わずにいた。

 

夏休み。

ボヤージュに「何か欲しいものあるか?」と聞いたら「自転車!」と即答した。

ありゃあ、どうしよう。でも普段欲しいものなど言わないボヤージュが言ったということはよほど新しい自転車が欲しいのだろう。

 

マンションの駐輪場はすでに一杯で空きはなく、空きがあっても自分たちの優先順位は低い。

駅前の月極駐輪場に問い合わせてみたが、やはり空きはない。誰かが解約しなければ空きはでないし、それがいつになるかも分からない。

 

今までこども自転車を置いていたスペースに自転車を縦置きするラックを置けば収納できるが、さすがにそれはクレームが来るに違いない。

 

そして最後に思いついたのが、
「部屋の不用品を片づけて空いたスペースに室内用のラックを設置して自転車を自宅に収納する」という案。

 

連休があったので、そこで不用品の処分を行った。

しばらく放置していた、物が積まれていた場所をあさってみると、その大部分が梱包材や発泡スチロールなどだった。あとは木片や古いおもちゃなど。

ネットオークションにはまっていた頃のなごりで梱包材などは「いつか使うだろう」と思ってとっておいたらけっこう膨大な量になっていた。

工作材料に使おうと思っていた紙や発泡スチロールも、子どもたちがスマホ廃人となった今は見向きもされないので処分。

10リットルの袋5つほどにもなったビニールごみを捨てると、それなりにスペースが空いた。

 

その日の午後、ボヤージュと自転車屋に行った。

自転車ほしい宣言をした日に下見をしていたので、それほど時間はかからなかった。

ボヤージュの選んだのは黒のクロスバイク風自転車。後輪のブレーキがママチャリと同じ。

 

帰り道、うれしさを隠せないボヤージュの顔をちらちら眺めながらペダルを漕いだ。

 

さすがにこの日はボヤージュも少し素直になり、晩酌のビールもついでくれた。

 

翌日届いた自転車ラックをボヤージュに組み立ててもらい、帰宅後に部屋に収納。

思ったよりもプレッシャーがなく、悪くない。

 

雨降りの日に帰宅した時どうするかなど、課題はあるが、とりあえず自転車問題は解決した。

これでボヤージュも友達と一緒に遠出できるようになるし、活動の幅も広げられるだろう。

 

毒親の粘着質な縛りなど前後輪で毒親ごと踏みちぎっていってくれ!