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ぼくのなかでは、


「紳士」の反対語は「じじい」


という定義をしている。



コンビニで敬語を使って店員さんに


許可をもらってトイレを借りるのは「紳士」



コンビニで列に並ばず、スポーツ新聞片手に


100円玉をレジに置き、去っていくのは「じじい」



飲食店でがっつり上から店員さんにタメ口を聞くのも「じじい」



目上の人に媚びるのも「じじい」



「紳士」のなかにも派閥があって、


堅物のただまじめな「おもしろくない紳士」と


ユーモアあふれる臨機応変な「フランクな紳士」



ぼくのお客さんである飲食業界は


「フランクな紳士」率が高い。




逆にぼくの属する建築業界は


「じじい」率が高い。



業界の低迷は「じじい」率の上昇によるものだと


ぼくは思っている



UEKEN BLOG-骨組み

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それは、巣立っていく息子への寂しさなのか、


旅立つ息子への嬉しさなのか、


老いていく己へのいらだちなのか、


時代の流れに対するあきらめなのか、、、



沸いてくる涙が、こぼれる前に


ゆっくりと背を向けた。



力なく背中越しに振る右手から


涙が落ちてきそうだった。



ゆっくりと、ゆっくりと


自分の車に向かう


初老の紳士の背中からは


とてつもない哀愁が放たれていた。



夕日と重なり、さらに拡大された


その哀愁にぼくは目を細めた。



「よろしくお願いしときます」



彼が最後に言ったその言葉が、


ぼくのこめかみあたりで


ずっとこだましていた。



父から新郎にバトンが渡されるように



息子の未来を託された瞬間だったんだろう。



やたら夕陽がまぶしく感じて、



夕陽に照らされた空が


やたら青く感じた。



気のせいではなかったんだろう。



磨き上げられた哀愁も


さわやかな息子の未来も


すべて、受け止めました。



ぼく、がんばります。




UEKEN BLOG-哀愁と空


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あんぱんマンの作者、やなせたかし大先生が言ってた、


「人間、一番苦しいのは食べるものがないこと」


食べるものがなくなる前に


食べるものが買えなくなる


その前に、仕事がなくなる。


つまり、仕事が減っていくことの先には


真っ暗な闇の世界がまっている。



ふわっと生きていても、


人間の本能はすべての人に平等に存在する。


先の見えない現状に


誰しも不安になる。


それは、無意識に本能が叫んでいる証し。



先細りの衰退している業界。


そこにいる若者ならば、全員そうだろう。



ある青年が、まさにそこにいた。


てか、いる。



よくあるはなしだが、


家業を継ぐために、そこにいる。


3年という歳月があっという間に過ぎ去った。


もともと少なかった仕事が、


さらにどんどん減っていっている。


彼の無意識的に感じていた「不安」


それは、だんだん大きくなって


確信へと変わった。



職人としての技術やこころの向上。


一番大事なことだが、


減っていく仕事と膨らんでいく不安の前では、


それすら無意味なことのように


感じるようになってきた。



おそらく、そういうことなんだろう。



「修行させてください」



僕にそう言ってきた青年の声は


ものすごく透き通っていて、


一瞬 聞き入るほどの美しさが、そこにあった。



何かのために、新しいことに挑戦する決意表明。



新雪の上につく1歩目の足跡。



それは、はてしなく美しい。



一緒にがんばろう。



明るい明日は、自力で切り開くものだ。



UEKEN BLOG-船出



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昔、24時間働けます


的なフレーズで栄養ドリンクのCMがあってた。


たしかリゲインかなんかだったと思うが。



最近では平気で24時間働いている人を


普通に見かけるので、


そのフレーズ自体、必要なくなってしまったんだろう。



会社の近くに24時間営業のガソリンスタンドがある。


いまだにセルフじゃなくちゃんと人間が


ガソリンを入れてくれる。


僕としてはどっちでもいいんだが、


めちゃめちゃ寒いなかずっとお客を待っているおっちゃんを


見ると、少し哀愁すら感じてしまう。



セルフにすればいいのに、と思ってしまうが


いろいろ大人の事情があんのだろう。



そこのスタンド、夜中のスタッフは


必ず同じおっちゃんが1人。


毎回、哀愁を感じるのだが、


このおっちゃん、かなりハイテンション、


しかも少しイカツい顔にかなり不釣合いな


甲高い声。



えっ、おねえ系ッスか、と思うほど甲高い。


おねえ系ではないみたいだが、


しょーもないギャグばかましてくる。


「はい、満タン5000万円」



哀愁を感じた自分に腹がたつほど明るい。



そこのスタンド、昼間のスタッフは


超若いお兄さんたちがたくさんいる。


シフトば考え直せよ、と思うが、


いろいろ事情があんのだろう。



多分、誰もやりたがらないしんどい仕事を


そのおっちゃんが1人で引き受けてんのだろう、



責任感がある、ポジティブなおっちゃん。



やるやんか。



残業して疲れきったこころと車に


しみわたる元気な甲高い声。


けっこう、好きだ。



がんばれ、おっちゃん。



寒さとシフトに負けんな。


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生と死は紙一重。



死んだ友も生き残った友も



その境目に何があるのか、、


誰にも分からない。




もう何年も前の話になる。


ものすごく雪の降るある冬のできごと。



ある飲食店で働く青年がいた。



学生時代はずっとサッカーに打ち込み、


スポーツマンシップを叩き込まれた。


持ち前の明るさと元気で


職場でもみんなに愛されていた。




仕事を終えて家に帰る途中だった。


いつもの原付バイクでいつもの道。


ただ、その日はすごく雪が降って積もっていた。


睡魔に襲われたのか、


雪道でスリップしたのか、


もしくはその両方だったのか、



青年は遮断機の降りた線路に入ってしまった。




即死でもおかしくなかった。


意識不明の大重体。



生死の境目をさまよい、


奇跡的に、彼は戻ってきた。


生の世界へ。




想像を絶する苦しいリハビリの後に


職場にも復帰する。




そこに愛する仲間たちが待っていて


そこに彼の居場所があったから。




もちろん後遺症もたくさん残っている。


思うようになかなかいかないことも、たくさんある。


時には、こころ折れそうにもなる。




でも、彼は生きることに真剣に向き合い、


決してあきらめることなく、日々、強く生きていて、


そして、それを支えてくれる仲間もたくさんいて、


そう、愛する人と結婚もした。




彼には夢があるそうだ。


そのお店で店長になること。




愛と奇跡のかたまりのような


その青年に会うと、


僕はいつも涙が出そうになる。




生きてるって素晴らしいことだ。




手島翔




彼のフェニックス伝説はまだまだ続くはずだ。



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