昭和ガメラシリーズの脚本家・高橋二三氏死す | こーじ苑Ⅱ

こーじ苑Ⅱ

 福岡県田川市に あるヘアサロンうつのみやのオーナーブログです。

 スポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに.

 今日のニュースに昭和ガメラシリーズの脚本家・高橋二三

氏が死去していた事が載っていた。

 ゴジラと並ぶ2大怪獣スター・ガメラシリーズの脚本を全作

担当しているのだから凄い事で、子供の味方という要素など

ゴジラにない魅力を作り上げているし奇しくも今年はガメラ

生誕50周年の年というのも何かしらの因縁を感じる。

 通常シリーズというのは長く続く場合に脚本家が交代する

わけでゴジラの場合モノクロ時代は村田武雄、メインが関沢

新一、そして変化球型の馬渕薫という形で使い分けられて

いた。

 ところがガメラの場合は一作目の大怪獣ガメラから宇宙怪獣
ガメラまで全て高橋氏による作品だから、当然ながらガメラ対
バルゴンのような子供が一切登場しない作品から娯楽編の

極みであるバイラスやギロンなど作風の幅広さは特筆ものだ。

 ガメラの特徴である子供の味方や、2作目以降の1度は敗れる
ものの再戦で勝つというパターンを作り上げている。

 個人的にはバルゴンやギャオスが好みで、共に人類がバル

ンやギャオスなどに工夫を凝らした作戦で挑んで失敗した

後にガメラが再戦で勝利するというパターンだった。

 またバルゴンは欲にかられた人間達がバルゴンの卵をオパー
ルと勘違いして発見すると殺し合いをし、主役の平田圭介で
すら唯一の肉親だった実兄夫婦をも失ったものの虹の谷部落・
酋長の娘カレンとの愛だけが残るという結末。

 一方のギャオスも金丸村長らが高速道路建設の立ち退き料
吊り上げのために粘っていたのだが所有する裏山にギャオス

現れ、最終的に欲に駆られた自らの浅ましさを反省して山

火事作戦に協力するなど共に大映お得意の芸術作品的な

流れが印象的だった。

 本格的な怪獣映画のゴジラシリーズとファンタジー系の怪獣
映画のガメラシリーズの両方をリアルタイムで見る事ができた
我々は幸せだったと思うし、昭和ガメラワールドを作ってくれ
た高橋氏には感謝の言葉しか浮かばない。