お世話になります。
12月とは思えない暖かい日が続いていましたが、最近になってようやく冬らしい寒さになってきました。
カナダは-50℃という記録的な大寒波に襲われたとか。
地球の慢性的な病気が重症化してきているのかもしれません。
SDGsへの取り組みはマストですが、環境問題に対する取り組みは待ったなしです。
気づけば年の瀬、今年も残すところ僅かとなりました。
今年を振り返れば業界的には何と言っても「ウッドショック」だと思います。
バイデンさんのバラマキによりアメリカの住宅需要が急増したのがきっかけで、輸入材の需要と供給のバランスが崩れ木材価格が急騰しました。
弊社のような工務店は木材との関わりが非常に深いですから、当然ながら多大な影響を受けました。
もちろんマイナスの意味で。
しかし見方を変えれば、とうの昔に輸入自由化で大暴落させられた昨今の木材価格が安すぎたという事実もあります。
お金にならない山は荒れ果て、放置林や所有者不明の山が社会問題となっています。
木材は貴重な資源ですから、適正な価格を維持し“切って植えて育てる”という循環型産業を確立していくことが大切です。
昨今、森林環境税などの国策も動き始めましたが、やはり木材価格が“それなり”の金額で取引されなければお金は回りません。
そう考えるとある程度高止まりした価格で留まるのもやむを得ないと個人的には考えています。
弊社はご契約後に木材価格が上昇した分は全て企業努力で吸収致しました。
ただ現状も原油高による資材高騰や半導体不足など様々な面で苦労は絶えず、一部のお客様に納期遅延などのご迷惑をおかけしております事をお詫び申し上げます。
しかしながら、新たに創設された「こどもみらい住宅支援事業」をはじめお客様にとって有益な情報も多々ございます。
それらをフル活用しながら、引き続き上原林業の英知と情熱を結集した高品質住宅をお客様にご納得頂ける価格でご提供できるよう邁進していきます。
最後に、今年は弊社にとって創業100周年という大きな節目を迎えることができました。
地域の皆様に支えられた賜物であると深く感謝申し上げます。
数年前から100周年に向けて計画していた新社屋も9月に無事完成し、新たな環境での歩みをスタートさせています。
そして100周年事業。
先代の想いも込めて、長年お世話になっている地域の皆様に恩返しをさせて頂きたいとの思いでお客様感謝祭の構想を温めておりましたが、コロナで断念。
あれこれ考えた末に、地域の未来を担う子供たちの力になれればと三股町を通じ社会福祉協議会へ寄付金を贈呈させて頂きました。
困難な環境下にある子供たちの希望の一助になれば幸いです。
微力ながらこの活動は今後も続けていきたいと思います。
一年間大変お世話になりました。
来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
良いお年をお迎えください。