「パンズラビリンス」

スペイン内戦で父親を亡くした少女オフェリアは妊娠中の母親とともに母親の再婚相手であるヴィダル大尉に引き取られて森の中にある軍の砦に住む事に。
生まれてくる息子だけをほしがり、オフェリアの事を疎ましく思っている新しい父親と、新しい生活になじめず孤独に苛まれるオフェリア。そんな彼女の夢は、母親と生まれてくる弟と幸せに暮らす事でした。
ある夜、彼女の前に妖精があらわれ森の迷宮に導かれていき、そこにいた迷宮の番人パンに、「あなたこそが地底の王国の姫君だ、でもそれを確かめる為に3つの試練をはたさねばならない」といわれたオフェリアは3つの試練に挑みますが…‥。
「ヘルボーイ」のギレルモ・デル・トロ監督のダークファンタジーで、アカデミー賞など数々の映画賞を受賞しています。
幻想的な映像世界は、ものすごくきれいで観る価値大ですが、少しでも落ち込んでいる時は観ない方がいいかも。かなりへこみます。残酷な描写も多く、ストーリーもとても悲しいのにこの映画を嫌いになれないのは、つらい事があってもいつか幸せになる事を夢見て生きる少女のひたむきな気持ちに感情移入してしまうからでしょうか…。悲しいけど、好きな映画です。