汚染地区 | うちのとらまる

汚染地区



希望の牧場 代表の吉沢さんに


O地区に行った事があるか と聞かれ


いえ まだ行った事がないです


それって場所はどちらに・・・


と 聞きかけて


はっ と思い出した




個人ボラの もっちーが


浪江の山の方で まだ牛を飼っている農家さんがいると


そしてそこには まだ猫もいるので 一度見てきてと


言われていたところでした




幸い前日の雨も上がり


昼前から晴れてきたこともあって


東京に戻る前に一度訪れることにしたのです







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川沿いに山に入っていくと


途中で開けた場所に出ます




民家が数件


牛舎も見えます




確かに牛もいました




線量が高いと聞いていたので


計ってみました











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ちょっと判り難いですが


20.83 マイクロシーベルト/h あります




こんな のどかな山間部で・・・












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牛糞にキノコ










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牛糞に草













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もう少し山の方に行ってみました


橋があり


素晴らしい風景です


あいにく昨日の雨で水は濁っていましたが











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ここでも計ってみます


30.57マイクロシーベルト/h







・・・・・・・・・


いったいどうするのでしょうか


こんな 山を 川を 除染なんか出来ませんよね


原発事故は 日本の素晴らしい自然を台無しにしてしまいました




おかしい


この場所に立ってみて本当におかしいと思います


どう考えても納得がいきません




私はあれもこれも出来るほど器用ではないので


今まで動物のことだけを考えて活動してきました


ところが そうも行かなくなりました


動物たちが見捨てられるような事態を招いたのは


紛れもなく原発事故です


切り離して考えるようにしてきましたが


この風景を見たら もう無理です





昨日の読売新聞に


この夏を乗り切るのに大飯原発3号機ひとつだけの稼動では心もとない


4号機も動かすようにしたほうが良いというような記事がありました


停電になったらどうすると滋賀県知事を脅してまで


再稼動を了承させて動かした3号機


しかし


その陰で8基の火力発電所を止めたことについての記事は


一行も掲載されていませんでした










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ここでは


存在する目的を失った牛たちがのんびり過ごしています




私たちは これからどうしたいのか


考えなくてはいけないと思います


未来のことなど


自分たちの子供や孫のことも何も考えずに


今が良かったらいいのでしょうか




原発の安全神話が崩れた今


自分たちでコントロールできないものを


使い続けていく危うさを


もう一度真剣に考えなければいけません




関東や東北では 頻繁に地震が起こっています


幸い小さい地震で済んでいますが


地震が起こるたびに


私は何も終わってはいないことを再認識します


この先 大きい地震が来ない保障など何もありません






そして


いざ事が起こったとしても 誰も責任は取ってくれませんし


また取れるものなど誰もいないのです