お願いです
原発20km圏内が 警戒区域になってしまいました
それはもう区域内の動物の世話を出来ないということ
政府は動物たちを見捨てる決定をとりあえず下したのです
まだまだ20km圏内には たくさんの動物が残されており
飼い主さんの帰りを待っている子たちがいることでしょう
4月22日の警戒区域設定3日前
20km圏内 小高川沿いの桜が満開でした
思わず車を止め撮影してみました
横を通り過ぎる たぶん一時帰宅の住民のドライバーが
怪訝そうな表情をして通り過ぎていきます
「猫が二匹自宅に取り残されているので見てきて欲しい」
東京のボランティアさんが依頼を受け
現地にいた私に連絡がありました
場所は小高区の かなり海側でした
GPSに入力した住所で車を進めていくと
結構手前で瓦礫に阻まれ道がなくなっています
徒歩で15分くらい歩いたところに
その場所はありました
その住所の場所は
猫どころか 家そのものが無くなっていて
しばらくあたりを探しては見ましたが
何も痕跡を見つけることはできませんでした
残念な結果ではありますが
内陸の取り残され飢えに苦しんで死んでいった子達と比べ
自然災害で一気に命を落としたほうが幸せだったのかもしれない
そんなことを考えたりしながら すぐ近くの堤防に上がってみました
コンクリート製の堤防が決壊しています
なんという破壊力
そこにあった犬の足跡
どこから流れてきたのか
このあたりには食べ物になるようなものは一切ないのです
内陸のほうに帰る途中で見つけた子達
そっちは海のほうだから行ったらダメだよ
餌もないし人もいないよ
生きたければこっちにおいで
餌と水を置いて呼んでも警戒して来ない
助けてもらえる犬
運悪くボランティアさんに見つけてもらえない犬
運命は180度変わります
猫
不憫な猫たち
お前はここで生きていけるのかい
猫の性格上 日中はあまり姿を見ることはありません
犬よりも絶対多くの猫が取り残されているはずなのです
たまに見つけても
人間を警戒して逃げていきます
そして死ぬときも
人目につかず ひっそりと死んでいくのでしょう
本当に不憫です
道路で車にひかれていた猫を見ました
少し時間がたっていて 特徴などはあまり分かりません
国道114号線 浪江町 室原---加倉 あたりだったと思います
「山本ミー」ちゃん
亡くなっていました
現在
20km圏内の動物救出は遅々として進んでおりません
助けられるのか 完全に見捨てるのかも決まっていない様子です
ということは
政府の中で助けようという力と 見捨てるんだという力がせめぎ合っているのでしょう
見捨てようとしている方たちに言いたい
あなた方はその判断をしたということを堂々と背負っていく気があるのですね
世界中でどこにも例のない この動物虐殺を
胸を張って しょうがなかった と全世界に対して言えるのですね
今年は誰にも見てもらえないこの桜も
運が良ければ来年には 見ることが出来るかもしれません
その時に
ペットとなる動物が一匹もいないような土地になっていいのですか
東北の長い冬が終わり やっと来たこの春を
何万匹の動物が虐殺された
悲しい季節として永遠に語られていき
虐殺の土地という悲しいレッテルを貼られていいのですね
本当にいいのですね
あとひとつ
大手マスコミの方々に言いたい
この悲劇を なぜもっと取り上げないのですか
屋根の上の漂流犬
古くは崖っぷち犬
たった一匹で大騒ぎしていたじゃないですか
全部で万単位の動物が 理不尽な理由で殺されようとしているのですよ
なぜ動物たちを助けようキャンペーンをしてくれないのですか
お願いです
本当にお願いです
どうかどうか 彼らを救ってやってください
お願いいたします