こちらは楽屋での打ち合わせの様子。
何気ない雑談が広がってそれがヒントになる事がよくあります!
おたく第一世代と言われる竹内義和が『おたく』の成り立ちを克明にそしてユーモラスに語ります。
冒頭では『うる星やつら』のアニメ化の話が持ち上がった際に、熱狂的な漫画ファンたちがそれを阻止したという話をアニキが披露。
「アニメ化してキャラのイメージを壊すんじゃない!」
という意見を持つ人が結構おられたそうです。
漫画やアニメ好きの桜子が興味深げに色々な疑問を投げかけます。
ちなみに桜子は『寄生獣』のミギーの声が許せないそうです。
続いて、おたくの言葉の生みの親とされる中森明夫氏との会合話に!
まだ、おたくというフレーズが存在しなかった頃に、異様な存在感を放っていた彼らのことをエッセイに書いたというアニキ。
なめくじというのは歯が二万本ある。もし、なめくじが巨大化し二万本もの歯で何かを削ろうとしたら、
ギュシュ、ギュシュ、ギュシュ…
という耳を塞ぎたくなるような音が発せられるだろう。
僕の周囲にいるおたくの人たちの笑い声はズバリそれなのだ。
そのようなことを書いたそうです。
中森氏とアニキは自分達の周辺にいる、何とも形容しがたいマニアックな人たちの話題で、かなり盛り上がったそうです。
今では、おたくがオタクへと変化し、すっかり市民権を得た感がありますが、当時のおたくは完全に蔑称だったとか。
「お笑いはどのような位置づけでしたか?」
という桜子の質問に自分の母親の世代からすれば、アニメやプロレス、怪獣映画などと同じような認識だったのでは? とアニキ。
上記に挙げた全てをひっくるめて
漫画
という言い方を竹内マザーはされていたそうです。
後半に行くにつれてここでは書けないようなエピソードも飛び出します!
アニキが語る『いいおたく、悪いおたく』という、おたく論はとてもわかりやすく、結局はその人が持つ人間性に関わってくるものだと判明!
一時間半ほどの予定だったのが、終わってみれば二時間近く経っており、いかにアニキが乗っていたかがわかります!
桜子がおたくに対して抱いていた、多くの疑問がライブが進むにつれてクリアになってきました。
一言では中々、言い表せられない、おたくという言葉は今や
OTAKU
という国際語になっています。
これから、どのような変化を見せていくのか非常に興味深いですね!
終わってから楽屋で
「まだあと二時間くらいは話せるんやけどなぁ」
と呟いたアニキ。
120分で終わらせたのは、お客様の終電事情を考えたアニキの優しさ? なのかもしれません。
というわけで今回も大いに盛り上がったUBまん。
次回の議題が決まり次第、またこちらブログで告知させていただきたいと思います!
写真・文 高田豪