レイン外伝―仄暗き廃坑の底で (アルファポリス文庫)/吉野 匠
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内容(「BOOK」データベースより)

異世界に存在する大陸ミュールゲニア。その南西部に位置する小国サンクワール―かつて魔法石の鉱山だったそこは、いまや魔獣の巣窟と化していた。掃討作戦に繰り出したレインと彼の副官、セノア、レニ。彼らが廃坑で目にしたものとは…「仄暗き廃坑の底で」若き日のレインは、砂漠を越え、ヴァンパイアの住む土地へ向かう。ある人物に会うために…「ヴァンパイア・マスター」剣と魔法の最強戦士ファンタジー「レイン」シリーズ、初の外伝2本立て。


レインシリーズの外伝です。


ネット上で公開された小説が出版され大ヒットになっているというので読み始めたシリーズです。


いい歳の大人ではありますが子供時代に小説世界の虜となる入り口であった、剣と魔法とモンスターのバリバリファンタジーは未だに大好物な私です。


はまりにはまっております。


奔放で横柄だが、優しく・影があり・謎もあり・問答無用に強く・洒落がきいてて・人望厚く・女の扱いがうまいくせに無自覚で・とにかくかっこよく・黒髪。という、私のツボにはまるキャラを知っていて書いたのかって位に好きになる要素満載なのです。


また、本編シリーズでは(外伝でもそうなんだが)レインは小国サンクワールの将軍です。


だ基本が戦争物なので、戦略的な部分の描写などもかなりしっかりしており、ライトノベルとは一線を隔してます。(ライトノベルも大好きですが)


大人でも十分楽しめますです。


ま、私が好きなのはなによりもレインというキャラクターですが。



この外伝のあとがきで作者の吉野さんも書いてらっしゃいますが、フィクションのキャラがあまりに完璧だと、嘘くさいしストーリーも読者に先読みされちゃうから本来はあんまり良くないんだと思うんですよね。


レインは天上天下唯我独尊って位に、強いんですよ。


どんな敵と遭遇しても絶対に負けない。


ちょっと負けてくれるとこがないと、普通なら「また勝つんでしょ~」という感じで飽きちゃうと思うんですが。


それがこのシリーズではないんですよね~。


レインが強さに執着する理由の暗くて辛い過去がキチンとストーリーのいい感じのところに挟み込まれて、しっかりとした戦闘シーンのリアリティある描写が『レインはとにかく最強キャラだから勝つの!』的なご都合主義を感じさせないからだと思います。


とにかくお勧め冒険ファンタジーです。


女性の方に是非読んで欲しい。


いっしょにレインにドキドキしませう。



でもかならず本編の方からで。


外伝から読んでも何の説明もないので訳がわからないと思います^^;