軍師官兵衛:第40回 小田原の落日 第3幕 | ♪ DEAR MY LIFE ♪

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◆◆◆説得◆◆◆
小田原城の城門に馬で乗りつける官兵衛
>亡国はもってまた存すべからず、
>死者はもってまた生くべからず。「孫子」

「生きられよ!」と叫ぶ、官兵衛。

※城門前
「第一回:生き残りの掟」の映像。懐かしいですね。
また、官兵衛が口にした孫子の一説は「第三回:命の使い道」で、
幼なじみのおたつを殺され復讐に燃える官兵衛に対し、
父・職隆が諫めた時に発した言葉でもありました。



かの上杉謙信、武田信玄でさえ落とせなかった城。
百姓あがりの秀吉に降伏する理由は無いと突き放す氏政

これに対し、そもそも城を落とす気はなど無く、
このまま何年でも囲み続けるのみと説く官兵衛

また、豊臣への内応に失敗した重臣・松田憲秀が、
牢に閉じ込められている事を口にしながら、
城中の様子が筒抜けである事を悟らせ、
「誰が裏切っているのか?」北条方の重臣達を疑心暗鬼にさせる。

連日開かれる会議も結論が出ず、
「意見が割れている証拠」と付け加える官兵衛

家中は割れてなどいない、
まだまだ戦えると虚勢をはる氏政だが、
精神論で迫る氏政に対して具体論で反論する官兵衛。
どの様にして戦うのか?答えに窮する氏政。



もはや残る城は忍城のみ。味方のいない籠城戦は敗北あるのみ。
時がたてば、いずれ城兵が飢える。
我らはそれを待つだけ・・と、トドメを刺す。

ここで官兵衛は、降伏すれば、
伊豆・相模の二カ国安堵を許す関白の意向を伝え、
九州の島津の例を持ち出して安心させながら、

降伏さえすればこの国の戦を終わらせる事が出来る、
天下の為、北条家を残す為と最後の説得を試みる。

>7月5日、小田原城は開城した。(ナレーション)

◆◆◆秀吉の裏切り◆◆◆
官兵衛の功績を喜ぶ秀吉。一方の三成は城攻めに失敗し、
戦においては官兵衛に遠く及ばないと言及する。

しかしこれは、事前に秀吉と三成が示し合わせた事。
一応、官兵衛の顔を立てた上で、
徳川家を北条の領土に国替えさせて封じ込める為に、
氏政には切腹、氏直は高野山に追放すると告げる。



話が違うと、これに反対しようとする官兵衛だったが、
北条からの返礼品が、自分(=秀吉)にではなく、
官兵衛に届けられたことを追求する秀吉

これを三成の讒言と察する官兵衛。このまま北条を生かしておけば、
いずれ家康と組み、豊臣に仇成すと論じる秀吉だが、
これは、北条に恩を売った「官兵衛も同類」と見られている事にもなる。
宇都宮の悪夢、再び。またも約束を破る秀吉に驚く官兵衛

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◆◆◆利休の茶室にて◆◆◆
>殿下の良き所は、人の意見に
>耳をかたむけることでございました。しかし近頃は・・。
>それに、いくらお諫めしようにも、
>殿下のお耳には、中々、届きませぬ。(利休)

>三成・・・。(官兵衛)



>はい。石田様を殿下のお側から遠ざけるほかはありませぬ。
>その上で、、殿下をお諫めするよりありませぬなぁ。(利休)


>それは危のうござる。三成殿は、今や殿下の右腕。
>その様な謀(はかりごと)、上手くいくとは思えませぬ。(官兵衛)

(そりゃそうだ・・)

>黒田様、殿下がお捨てになった花入れを覚えておいでか。
>この様に、ヒビがあるのも、また一興。
>されど、花入れは、これでもよろしいが、
>御政道にヒビが入ってはなりませぬ。

(茶道の領域から離れたこの台詞は危険ですねぇ~)

>放っておけば、ヒビは大きくなり、いずれは割れてしまいます。
>なおすのは、今しかございませぬ。
>取り返しがつかなくなる前に・・・。(利休)

(それを口にすると、利休の身も取り返しがつかな・・)

【次回予告:男たちの覚悟】

鶴松の死をキッカケに、明国攻めに打って出る秀吉。
豊臣家の家臣達の反応は?男たちの覚悟とはなんぞや?

▼軍師官兵衛:第41回 男たちの覚悟 第1幕