軍師官兵衛:第34回 九州出陣 第2幕 | ♪ DEAR MY LIFE ♪

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安芸・吉田郡山城
毛利領内、安芸に到着した黒田軍。
四、五日のうちに出陣したいという官兵衛の要請に、
隆景恵瓊の返事は歯切れが悪い。

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安芸・黒田の陣
吉川の様子を探りに行った九郎右衛門
屋敷に閉じこもったきりの元春は出陣する気配がなく、
毛利にとって大友は長年の仇敵、兵の士気も低いことを報告する。

豊後・大友氏の居城
大友宗麟嫡男・義統(よしむね)は、
毛利の着陣が遅いことに不安をつのらせるが、
当主・宗麟は官兵衛との約束を信じていた。



島津の陣
連戦連勝に喜ぶ、島津陣営。

下関の陣
下関まで軍を進めた官兵衛。毛利の到着を待つが、
吉川元春は動こうとしない。そこに、九郎右衛門から、
実は元春が重病であるとの報告が入る。



寺にて
小早川隆景に呼び出された吉川元春は、
会合場所の寺で待っていた黒田官兵衛に出会う。

官兵衛を卑怯者と呼び、信用できない元春は、
清水宗治を殺された恨みを口にするが、
官兵衛は、宗治は命の使い時を知っていた、
彼は自分の命と引き換えに幾万の将兵の命を救ったと説く。

病で先の長くない命なら、天下の為、今こそ、
その命を使って欲しいと訴える官兵衛

>この元春に面と向かって、死ね!と申すか。
>面の皮の厚い男よっ!(元春)

>ありがたき幸せ。(官兵衛)
去り際、己の命の使い方は自分で決めると告げる元春。

※元春と官兵衛
単純に言えば官兵衛は「九州で死ねっ」と言ってるわけですが、
同じ死をむかえるにしても、
このまま九州攻めに参加することなく、
逆賊・吉川家の烙印を押され、その一生を終えるのか、
それとも、病をおして従軍し、豊臣の忠義の臣として名を残すか、

元春を前にした官兵衛の「言い方」は荒々しいですが、
その真意が伝わるか?がポイントですね。
これもまた官兵衛の「賭け」みたいなもんでしょうが、
下手をすると恨みだけが残る、後味の悪い結果になることも、
まま、あるかと思います。

「何も、あんな言い方しなくたって!」とか、人は、
その人の真意より、言い方に固執しやすいですからねぇ~



大友家
礼拝堂で、黒田、毛利軍を待ちわびる大友宗麟

黄金の茶室
秀吉三成、長政、茶の湯に親しむ三人。
毛利をまとめるのに手間取る官兵衛に焦れる秀吉
自分が責められている気分になる長政
徳川が上洛せねば九州には行けぬ秀吉は、次の手を考える。



秀吉とおね
今度は母親を人質に差し出す覚悟を決めた秀吉。
年老いた母を三河に送るのは無茶だという、おねだが、
秀吉なりに考えぬいた策、泣きながらおねの手をとる秀吉

九州入り
毛利を待つ猶予の無くなった期日、
約束の刻限にあらわれた小早川隆景恵瓊
隆景は官兵衛に「どんな手を使ったのか?」を問う。

嫡男・元長と共にやって来た吉川元春
毛利の底力を島津に見せつけてやると息巻く元長
この命、貴様にくれてやると告げる元春。
無駄にはしないと答える官兵衛と黒田一党。

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九州攻め
10月、下関から渡海した毛利、黒田軍は、
宇留津(うるづ)城を取り囲んでいた島津軍と激突。

島津の幕僚達にとって元春が着陣し、
士気が高まったことが誤算だった。
勢いに押され、各地の地侍も寝返り始めていたが、
勝負はこれからだ~と、巻き返しを計る島津軍。



大友家の窮地を救ってくれた官兵衛に、
九郎右衛門に案内され、礼を述べに来た大友宗麟

大坂城
秀吉が母親を人質に出してきたことを知った家康は、
ついに上洛を決意、秀吉の前にやって来た。



案内役を任され、家康に名乗った長政は、
軍師黒田官兵衛殿の噂は聞いている、
是非、会いたいと言っていたと伝言を頼まれる。



豊前 小倉城
10月15日、病の床にあって、隆景に礼を口にする元春。
元春は、部屋に入っていた官兵衛に問う。

>わしの命、役に立ったか?(元春)
>はい、、大いに。(官兵衛)

>隆景、毛利を頼んだぞ・・。(元春)
>はい、お任せください。(隆景)
>父上!(元長)


※元春と官兵衛Ⅱ
>この命、貴様にくれてやる!(元春)
>無駄にはしませぬ。(官兵衛)
>わしの命、役に立ったか?(元春)
>はい、大いに・・・、(官兵衛)

あくまでも元春に花を持たせている官兵衛の受け答え。
実際の所は、元春に対する秀吉の疑念を晴らし、
吉川家の窮地を救っているんですが、そういう大局的な事より、

前回の道薫の時と同様、目の前で腐っている魂を、
何とかして救済したかった~という事なんでしょう。
元春自身、満足できる「死に場所」を得たのではないかと思います。



黒田の陣に戻った官兵衛は、元春の死を三人衆に知らせる。
>九州攻めは、まだ始まったばかりじゃ。
>吉川様の死、決して無駄にしてはならぬ!(善助)

善助の声に呼応する黒田の兵士達。

【次回予告:秀吉のたくらみ】
乱世もここに極まれり!(宇都宮鎮房)百姓あがりに誰が従うか!
わたくし、強い御方がスキでございます。(茶々)落城恐怖症の小娘の戯言。

我が心を偽ることはできませぬ!(右近)もうすぐ左遷・・・。
抗うものあれば、滅ぼすのみ。(秀吉)笑いながら怒る芸ですね!!

▼軍師官兵衛:第35回 秀吉のたくらみ 第1幕