Mrs.fictions
「伯爵のおるすばん」
全公演終演しました!
観てくださった皆様、本当にありがとうございました✨
わたしが演じたのは、不老不死の伯爵、サン=ジェルマン伯爵の
第1夫人
マリー=ビスキュイ・ド・ブルボン
彼の最初の想い人です。
物語の導入なので、それはそれはもう!
毎日が心臓が壊れるかと思うくらい、緊張していました☄️
このお話は
悲しいんだけど、悲しくなくて、ただ、なんか心がじんわりあったかくて、泣けてくる。
ブルボンのセリフに、「お前がどれだけ苦しい思いをするのか、想像してやることもできないよ」
とあるのですが、
本当に、想像を絶する、「別れ」や「苦しみ
」何度も繰り返す伯爵。
それでも、生きていかなきゃいけない。
自分で死ぬことすら許されない、孤独な彼を、
ヒロインたちだけではなく、
登場人物みんなが愛している。
みんなが、伯爵のことがすきで、
わたしたちも、
伯爵のために、そこにいました。
ブルボンは伯爵が人として知識や教養を身につけ、ひとりでも生きていけるように
憧れだった学校の先生にはなれなかったけど、
右足、左足、リスカ、伯爵と暮らし、
家族のような教育をしてあげることに、密かに幸せを感じていたんだなあ
ブルボンの台詞には、たくさんの愛が詰まっていました。
ブルボンはぶっきらぼうだから、その愛が言い方によってまっすぐは伝わらない面白さや、人間味がわたしは大好きでした。
毎日、少しずつ、稽古してきた自分の中のブルボンが全部重なっていくような感覚でした。
劇場入りしてからは、驚くくらい、それを感じて。
でも、突然、自分でもわけわかんないなぞの孤独感に苛まれたしてみたりして、
ああ、おばあちゃん👵ブルボンも、こんな気持ちだったのかな、とか
ブルボンの台詞ひとつひとつの感情が、じぶんと重なっていく感覚もあって
中嶋さん(作・演出)すごいなあ。。💭
とにかく、
緻密な修正作業をして、追い詰めて追い詰めて、わたしなりの、ブルボンさんが生まれました。
2ヶ月前から稽古をしていたのに、
台詞も何百回も言ったのに、
何度も通し稽古をしたのに、
毎公演が、本当に新鮮でした。
毎日が初日のように心臓が壊れる!ってくらい痛くて、息もあがってて、
思い出すだけで、お腹痛くなる。笑笑
舞台上に出たら、なんかもうお客さんも舞台上にいるみたいな感覚で、
劇場がわたしのお屋敷でした。
右足のたくさん(石井卓真さん)は、一個上で優しい、そっと支えてくれる、まさに右足。
何も言わなくても、大丈夫。
わたしが後ろに倒れそうになったら、たくさんは
そっと何も言わずに背中を押してくれる人。
左足のよしたか(榊原美鳳くん)は、生意気な年下くんって感じだけど、とても心優しくて、品が溢れてる子。これまた、左足ってかんじです、わたしの中では。別に気遣ってくれるわけでもなく、支えようとしてくれるわけでもなく、ただ、そこに居てくれる。
居てくれる、って、心強い。
リスカのユウイちゃん(永田佑衣ちゃん)は、クールビューティだとばっかり思ってたらギャグセンス抜群のおもしろガールだった!笑
気の抜けた感じ、だるそーな感じなのに甘えんぼさんで、可愛らしいところが、これまたまた、リスカそのもの。
言葉にはしないで、目で訴えてくれる。ここにいるよ、って、優しい子。
伯爵が、くる前からいたこの3人のことも、ボロクソ言いながらも、愛してたなあ。ブルボンさんも、わたしも。
モロゾフ役のゆりゆり(前田友里子ちゃん)は、最高にコメディエンヌ。舞台の上だけじゃなく、ずっと笑かしてくれて、気にかけてくれる。
しっかりとわたしたちのシーンのコメディーリリーフを務めてくれて、姉さんを支えますってずっとそばにいてくれた。
こう思ってたよ、とかも正直に言ってくれる信頼できる友。
ロイズ役のほしちゃん(星秀美ちゃん)ほしちゃんは、顔合わせの時点から、声をかけてくれて、姉さん、姉さんって懐っこくて、ロイズはぴったりすぎて笑っちゃうくらい。
ほしちゃんは優しい子だからきっと人の心に敏感に寄り添える子なんだと思う。
ユーハイムのぶんちゃん(市原文太郎さん)は、座組みで一番のお兄さんだから、たくさん支えてくれました。思えば、稽古の最初からぶんちゃんが気遣ってくれていた気がします。わたしのグラグラしたものをしっかり、土台からがっしり、支えてくれたことに本当に感謝。
わたしのラストシーン。
ユーハイム、伯爵とのシーンはずっと心の底から自然にそこに居れたなあ。
そして。
伯爵。岡野康弘さん。
伯爵のために。
わたしたちキャストは作品の中で生きていたと思います。
岡野さんはとてもチャーミングな方で、とても優しい。そして、とてもわかりやすく色々なことを教えてくれて、何度も助けてもらいました。
わたしが支えなければならないのに、
わたしが、支えてもらっていました。
ブルボンも、伯爵に色々なことを教えながらも、心を支えてもらってた部分もあるんじゃないかなと思います。
そしてそして。
ひよ子役の相原佳花ちゃん。
フライヤーでもおわかりの通り、ひよ子ちゃんがいなくちゃこの物語は語れない!
お互い、前半のヒロインなので、二人で何度も抱き合って、何度も励ましあって、本番を迎えてきました。
告白のシーンは甘酸っぱくてリアルでとても好きなシーンでした。
よっちゃん役の大宮二郎くん。顔が可愛すぎる、あのシーンは伯爵がすこし大人になって、よっちゃんとの恋模様が微笑ましかったなあ。
目の前で愛する人が朽ち果ててくのを見続けた伯爵がなんて辛かっただろう。
UHA役の金城茉奈ちゃん。まなちゃんはいつも一生懸命に稽古をしていて、わたしも稽古中何度も悩んだから、勝手に親近感を覚えていました。
UHAはもうまなちゃん以外考えられないくらい、見た目も声もお芝居もぴったり。
伯爵のことだけをまっすぐに想う優しさと愛に😭
コリス役の渡邊とかげちゃん。とかげちゃんは、もう、すごい。伯爵とコリス夫人が立ってるだけで、しっかり夫婦だし、伯爵への寄り添い方がとても自然でふたりの空気感が涙が出るほど穏やかで。
ふたりのシーンはいつもじっと見ていました。
不二役の関彩葉ちゃんは、19歳とは思えないしっかりしたお芝居と、笑いのセンスが抜群で、いつも一緒に笑っていました!
親友になったんだけど、「主婦の親友ははじめて」と関ちゃん言われ、なんか嬉しかった!笑
湖池役の宮内萌々花ちゃん。ももちゃんも毎回爆笑をかっさらっててすごい!
お母さんが作ったお弁当をいつももぐもぐしてるのが可愛かったなあ。
赤城役の手塚優志郎くんは、まさかの現役高校生!ドッジボール少年という面白な役をしっかりこなしてて、すごいなあ、と思ってました!
カバヤ役の東野良平くんは、最初通し稽古見たときから衝撃でした。笑 彼の出るシーン、台詞が全部面白い。そして全部ウケる。すごすぎる!
カクダイ役の海老根理さん。えびちゃんは、目がやばい。笑 サイコパス感がすごくて、最初から目が釘付けでした。笑 お芝居も上手で手をたたいて笑っちゃう。一緒にお芝居してみたい。
江崎役の伊神忠聡さん。とりあえず、まだ下の名前が読めない。笑 今度聞いてみよう。 あの雨の音とピンスポが女子楽屋で大人気でした!
でん六役の野澤太郎くん。たろちゃんは、気遣いができて優しくて、心が綺麗な人。
レーザーガンがよく似合う
ハリ坊役の斎藤智哉くんは、ずっと出番じゃない時も袖にいてくれて、転換とか、介錯とか、色々やってくれて、感謝なんだ。
ママ役の浅利ねこちゃん。ねこちゃんは心の底から優しい。いつの日かに、わざわざ気遣ってラインくれて、ああ、なんて優しいんだろう。って。ママのあの優しい声やしぐさ、眼差しは、ねこちゃんだからこそ。ステキな女優さんだし、ステキな女性。
パパの野口オリジナルさん。オリちゃんは、歳も近いからなんか色々語れて嬉しかったなあ。もっと話したい、聴きたい、と思う声も魅力的だなあ。
たらみ役の佑木つぐみちゃん。つーちゃんは稽古序盤からずっとお世話になっていて、しっかり者!つーちゃんのたらみは可愛らしくてセクシーな感じがたまらなかった!
ヨックモックの今村圭佑さん。今村さんは、Mrs.fictionsの主宰さん!なのに、めちゃくちゃ腰が低くて、優しくて、何より、超ーーーーーーーーーー面白い。笑
普段から、お芝居から、もう、ずっと面白い。
真面目にやってるからこそ、さらに面白い!!!
Mrs.fictionsさんの3人のバランスがとってもステキで可愛らしくて、愛おしい。
そんな団体の主宰さん。
素敵な人に決まってる!
作・演出の中嶋康太さん。
本当に優しい。優しさの塊。演出してくださる時に、見本をみせてくれるんだけどそれがとっても上手でいつもすごいなあ、と思っていました。
そして笑いのセンスが素晴らしいすぎて、言葉のチョイスとかもほんとに面白くて、Mrs.fictionsさんの3人とも面白センサーがすごいから、
めちゃくちゃ尊敬するし、羨ましいなあ✨✨✨
ずっと、わたしのことをちゃんとみてくれて、演出をつけてくださって、愛が溢れる素敵な、わたしたちの長!!!
スタッフさんたちにもたくさん、たくさん支えていただきました。
舞台で安全にできるようにだったり、素敵なセット、素敵な照明に素敵な音楽、パパの声、パパ自体もそうだし、素敵な映像、受付での対応や、素晴らしい衣装、小道具、、、、
本当に、
ありがとうございました😭✨✨✨
そして、最後になってしまいましたが、観てくださったお客様。
お客様が一緒にあの世界に居てくださったからこそ、
「伯爵のおるすばん」ができました。
心からありがとうございました!!!✨✨✨
長い長い、ブログになってしまった。
久しぶりにこんなにナガーーーク書いたなあ。
丸一日、かかってしまった💦
読むの疲れたよね、
読んでくれてありがとう。
前に進まなきゃ、だね。
心にちゃんとしまって、
また前へ。
寂しいけど、
またいつか、このメンバーで、「お疲れパーティー」でね