堂山物語 第14話 | エラー|Ameba(アメーバーブログ)

堂山物語 第14話

森本君のお父さん



頑固一徹

曲がった事が大嫌い

怒り出すと極道の人

普段は超やさしい

どこかカッコ良くて

でも近寄り難くて



の憧れの存在だった。




初めて森本君の家に遊びに行ったとき

「こんにちわ。おじゃまします」

と言ったに対して





「お前は何で紹介せえへんねん!」




お父さんを紹介しなかった森本君

シバキあげた。




お商売をやっているからか(予想の範囲)

挨拶とか礼儀を大事にする人だった。





そんなお父さん奥さんである

森本君のお母さんと部下?の大西さん

キスをしていたのをらは目撃してしまう。



恐れたのは



そのキスが森本君のお父さんにばれる事




もっと恐れた事は


ばれない為に僕らも見てない事にしなければならない事





一番恐れた事は


僕らが見てない事にしてたこともばれる事





子供ながらに我が身がカワイイと思う自分がいた。


はじめて出会った時に

礼儀を欠いた我が息子

躾とはいえシバキあげた森本パパだ。


小学校2年のがビビらない理由がない。





しかし森本君はもっとビビっていた。

元来ちょっとヘタレな所のある森本君

あの怖いお父さんに対して

自分の お母さん と 大西さん 

なんとなくでもイケナイ事をしているのを

隠さなけらばならない。




森本君のビビり具合は尋常では無かった。

もう、しゃべることを放棄したかにも見えた。



だから2歳下の森本君の妹をたよりにしてきた。





3人で話合った結果


この事は黙っておこう。

多分、おばちゃんにも大西さんにも

気づかれていない。

もし、ばれてもオレらがシバかれる事はないやろ


森本君森本君の妹の提案に賛同した。






夜になり夕食の時間になった。 




         森本君のお父さん

       ■■■■■■■■

森本君  ■      ■ 森本君のお母さん

       ■ ■

     ■         ■ 大西さん  

  ■ ■

森本君の妹■■■■■■■■       




こんな感じで食卓を囲む





僕ら子供たちの対面に

数時間前にキスをしていた


このらが見てしまった事に

気づいているのだろうか…




只でさえ緊張する他所の家での食事




出てくる料理は豪華な料理だったが

味なんか全く覚えてない。




逆に覚えているのは

テレビでやっていたドラえもんの映画

「のび太と鉄人兵団」

ロボットの女の子のリリルの

裸のシーンに

妙な興奮と緊張が交錯する。



「遠慮しないでドンドン食べえや!」


森本君のお父さん は相変わらず優しい…





やがて夕食を終え



子供は寝る時間になり

2階の部屋で床に就いた。




時刻はおそらく夜の10時くらいだったろうか…

何事もなかったように一日が終わり

極度の緊張感からか子供ら

意外と早く眠りについた…















「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」


深夜になり森本君の妹を起こす。

森本君の妹は泣いている…

起こされた瞬時に

森本君の妹の泣いてる理由を理解した!


続く