おねしょの話  いつもの感染症の話もあります | 両国キッズクリニック (墨田区) のブログ

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インフルエンザの流行がピークを超えましたが、A型が減ってきているだけで、B型は増えています。ここ墨田区も大流行で、まだまだA型も多いようです。ですが、予防接種は今月ぐらいで終了になります。


今日の本題!


夜尿症(おねしょ)の話


おねしょについて。おねしょは小学校に入るときになくなっているとうれしいなと思いますが、小学校に入っても続いているとちょっと心配になりますね。オムツも大きいのはお値段も高いし、かといって、シーツがびっしょりも困ったものです。


おねしょには大きく二つの要素があります。ひとつは膀胱の大きさです。成人の1回は300400lで、これを超えると膀胱内圧が上昇して、トイレに行きたいって感じるようになります。膀胱容積の小さいうちはすぐにトイレに行きたくなりますし、我慢ができないので出てしまいます。女性では我慢する人が多く、成人女性で1L以上も溜め込めるようになる人もいるそうです。(ほめた話ではありませんよ。排尿の我慢は膀胱炎の頻度を増やすといわれています。特に女の子では。)


もうひとつは抗利尿ホルモン・・・利尿というのは尿がたくさん出るという意味です。抗利尿とは利尿に対抗するから尿の出る量が減るという意味です。抗利尿ホルモンは夜になると出て、尿の量が少なくなるように調節してくれるホルモンです。赤ちゃんのころにはほとんど出ません。成長に伴って出る量が増えてきますが、出る量の変化は個人差が大きくて、小学校いっぱいぐらいまで夜間の尿量が減らない方もいます。


そうすると、夜尿のお子さんは、抗利尿ホルモンが少ないので尿の量が多く、膀胱が小さくて、さらに夜寝る時間が長いので、途中でおきなければ、夜に出てしまうということになります。怒ってみても仕方がないですね。


夜尿を心配したら、そのいずれか(大体は両方がちょっとずつですが)を評価して、あとは辛抱強く待つことです。内服治療もありますが、基本は成長を待つということ。でも、本人が夜尿のためにストレスに感じるようなら、積極的に検査・治療をして、大丈夫とわからせてあげるのがいいでしょうね。


勉強もそうですが、良いところを伸ばすには、良いときにしっかりほめることです。







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