この秋に始まったドラマの中で、 「家政婦のミタ」 と NHKの「カーネーション」が おもしろい。
 テンポの遅い展開や、だいたいシナリオが見えてしまう陳腐な感動ドラマだと、いい作品でもつい早送りしてしまうが、「カーネーション」は、今日の放送45回目で、一度も早送りを許さない 魅力的な演技とシナリオに釘付け状態。

コシノ三姉妹を育てた肝っ玉母ちゃん の話だが、1920年代の時代背景でまだ男尊女卑の時代に、痛快なバイタリティで洋裁の道を切り開いていく ヒロイン の魅力に拍手喝采。
 ヒロイン 糸子 を演じる 尾野真千子さん の演技も すばらしい、
少女時代の糸子:二宮 星(あかり)ちゃんも、かわいい。
あまり評判いいので、あかりちゃん 再登場させることが決まったらしい。


糸子:尾野真千子           糸子少女時代:二宮星
 
糸ちゃんのおとうちゃん 小原善作役の 小林薫

 ことあるごとに、糸ちゃんを、はたいたり、蹴ったりする
怖い 「おとうちゃん」でも糸子を愛して本当は優しくて、陰から応援してくれる。

祖母 小原ハル役 正司照枝   母 小原千代役の 麻生祐未
 毎日、 善作の好物の いわし を炊くおばあちゃん。

 糸子の同級生で、裕福で毎日、きれいな着物を着て ツンツン している 奈津 の存在も欠かせない。 

吉田奈津 : (少女時代:高須瑠香)
 


 実績もコネも金も、なにもない 糸ちゃんが、持ち前のバイタリティで、心斎橋百貨店の制服を受注するくだりは痛快だ。 
 怖い顔した支配人に、最初のあいさつは、緊張でさすがの いとちゃん も声が裏返った 「オハラ~でございます 」 この真千子はんの演技 かなり、ええんちゃう?
 
  自作制服を自分で着て、百貨店にのりこんだ糸子
 
  「絶対に 貴女にはお願いしない」 といっていた百貨店の支配人も
糸子の 制服姿 を気に入ってしまう。

 前回、制服のデザインスケッチを持参し強引に支配人を待ち伏せして、売り込んだ糸子、それをみた支配人は、はっきりと 
「もう 見本もデッサンも持ってきたらアカンよ」 と伝える、普通の人なら次回の営業売り込みは あきらめるところだが
 
糸ちゃんは、最後にひとつだけ 「どこがアカンかそれだけでも教えてほしい」 と食い下がる。 
ストーリー的には、最後におそらく採用されるのだろうと予測はできても
いったいどうやって 切り崩すのか余計次回が見たくなる。

 大阪放送局制作では、2003年の「てるてる家族」が好きだったが、それをしのぐ名作の雰囲気を感じる。

 名作には名曲がついてくるのか、主題歌「カーネーション」(作詞 作曲)―椎名林檎の曲が切なく美しい旋律で、録画分を観るときも早送りしないで聞いている。
 椎名林檎様の 力み の とれた 切ない声が心にしみる。

いとちゃんのおかあちゃん 

 いとちゃんの母さん 小原千代役の 麻生祐未はん、元神戸の令嬢役を ひょうひょうと演じなはって、イブニングドレスのシーンや、普段の かっぽう着 ヨウにおうてはって、麻生祐未はん 美しゅう~おます。 エエな~ 

 大阪弁 岸和田弁 神戸弁と使い分けが楽しめマッセ!
 今日も朝から いとちゃん いっとこか
 毎日、放送がごっつう楽しみやで   
 

    ブログ 「カーネーション 糸ちゃん さよなら」