欧州で大規模な空港閉鎖を招いたアイスランドの火山噴火で、前兆となる地殻変動は昨年夏から始まっていたことが23日、東京大地震研究所の青木陽介助教(火山物理学)らの分析で分かった。衛星画像を使いマグマが蓄積し始めた時期をとらえた。研究チームは今後地下のマグマ量を推計し、沈静化する時期の予測に役立てる。

 日本の地球観測衛星「だいち」のレーダーがとらえた火口付近の地表画像を解析した。

 それによると、火口周辺が昨年8月末から噴火前日の今月13日までに約20センチ隆起し、特に北東約10キロ付近は最大70センチ隆起した。山体が膨張したのは、地下で岩石が溶けてできる高温のマグマがたまったことをうかがわせている。

 今回の噴火では、火山が氷河地帯にあったためにマグマが水と反応して水蒸気爆発を起こしたとされる。【八田浩輔】

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