欧州で大規模な空港閉鎖を招いたアイスランドの火山噴火で、前兆となる地殻変動は昨年夏から始まっていたことが23日、東京大地震研究所の青木陽介助教(火山物理学)らの分析で分かった。衛星画像を使いマグマが蓄積し始めた時期をとらえた。研究チームは今後地下のマグマ量を推計し、沈静化する時期の予測に役立てる。

 日本の地球観測衛星「だいち」のレーダーがとらえた火口付近の地表画像を解析した。

 それによると、火口周辺が昨年8月末から噴火前日の今月13日までに約20センチ隆起し、特に北東約10キロ付近は最大70センチ隆起した。山体が膨張したのは、地下で岩石が溶けてできる高温のマグマがたまったことをうかがわせている。

 今回の噴火では、火山が氷河地帯にあったためにマグマが水と反応して水蒸気爆発を起こしたとされる。【八田浩輔】

【関連ニュース】
【写真特集】火山灰が広がり…まるで「顔」のような火山の写真も
アイスランド:火山噴火 欧州の航空網の混乱、ほぼ収束
発信箱:火山に感謝=福本容子
金言:地球取り巻く連帯=専門編集委員・西川恵
アイスランド:火山噴火 ロンドン・マラソン、選手到着 1週間かけ大移動

臥龍桜 陽気に誘われ満開 岐阜・高山(毎日新聞)
金ジョンウン「写真」は「誤報」 韓国メディアが毎日報道を否定(J-CASTニュース)
26日に大関魁皇への顕彰式(産経新聞)
日航、全日空3便引き返し=アイスランドの火山噴火で-成田空港(時事通信)
過労死控訴 障害を考慮し労災を認定 名古屋高裁が判決(毎日新聞)