人間の「自分」と思っているものに
いくら訊いても 本当の答えは出ない
なぜなら その「自分」とやらは
過去の記憶の亡霊のようなものだから
そこには 本当のリアリティなどない
その「自分」だと思い込んでいる姿は
少し意識の視点が変わっただけで
いとも簡単に変容してしまうものだから
ただ その姿を
過去の記憶という幻想を通して見ずに
本当のありのままの視点で見るならば
そこには未来が見えていることに気づく
いまには 自分はいない
そして
いまには 自分以外のすべてがある
すべての答えを知りたければ
自分のいない いまに訊け