ドン★キホーテ[第1回]|なぜドン・キホーテなのか
2011年7月 - 土曜日21:00 - 21:54(54分) 日本テレビ 脚本 - 大石哲也 演出 - 中島悟 オフィシャルサイト:www.ntv.co.jp/dq/ * cast 城田正孝 (24歳) - 松田翔太 鯖島仁 (48歳) - 高橋克実 松浦幸子 (17歳) - 成海璃子 鯖島あゆみ (33歳) - 内田有紀 水盛ミネコ (43歳) - 小林聡美 |
![テレビドラマに夢中!-ドン★キホーテ](https://stat.ameba.jp/user_images/20110718/11/tv-dramatic/5a/6a/j/o0400018411357319529.jpg?caw=800)
新人児童福祉司・城田はマニュアル重視で押しが弱く、児童相談所のお荷物。一方、鯖島組・組長の鯖島仁は総長から、ライバル鯵卓卓巳と跡目を争うように言われてシノギに励む。そんな二人の体が入れ替わってしまい、二人はお互いのふりをすることに。鯖島に頼み込まれた城田は仕方なく虐待通報のあった家にずかずか上がり込み、ベランダに追い出された6歳の駿を発見。母親は虐待を否定するが…。
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
ドラマの公式サイトというものはSEO対策ばっちりで、「Q10」であろうが「リバウンド」であろうが「仁」であろうが、必ず検索トップに来るのが普通である。
しかし今回限りは、トップは総合ディスカウントストアのドン・キホーテであり、二番目はその店舗情報、四番目はそのwikipediaページ、三番目はセルバンテスの小説で、ドラマの公式サイトは五番目となっている。
こうしあ結果はまことに珍しい。
ドラマのWikipediaページにいたっては、「ドン・キホーテ 松田翔太」で検索しないと見つからなかった。
ここまで無理をして「ドン★キホーテ」という題名を付けなければならなかったのだろうか。
「ドン」は言うまでもなく総長にひっかけられたものだろうが、まさかまさか、それだけのダジャレで
3ヶ月もの間、視聴者をつなぎとめられると思うほど、楽観的な作り手はいないと信じたい。
高橋克実の魂が乗り移ったことによって、ガニ股で歩く松田翔太は、ラ・マンチャの男になぞらえられているとおぼしい。
そうすると、松田翔太の魂が乗り移った高橋克実がサンチョ・パンサということになる。
ロシナンテらしきキャラクターの姿がないのはいかにも物足りない。
セルバンテス原作の児童書をひもとく成海璃子のシーンがなければ、このバラエティすれすれのドラマをドン・キホーテになぞらえようとは、誰も思わないだろう。
ドン・キホーテの物語である以上、松田翔太と、高橋克実の理想は残酷に挫折せねばならない。
それがこのタイトルの意味だと思う。
高橋克実は人の良いキャラで、泣く子も黙る…という組長の凄みに欠ける。
父親譲りの人相の悪さである松田翔太は、逆に、ゆとり世代の児童福祉司には見えない。
このふたりが入れ替わって、ようやくバラエティのコント並みになり、タバコに噎せたり、腕力がなくなっていたりといったくすぐりが効いてくるのだが、これはお約束のような期待の範疇で、それを上回るものではなかった。
成海璃子と小林聡美の因縁でどのくらい展開に深みが出るだろうか。
やはり、なぜドン・キホーテなのかという問いに答える以外に道はないと思うのである。
![読者登録してね](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/decoPeta/pc/decoPeta_31.gif)
☆他の回の「ドン★キホーテ」