原発再稼動について | turfplan.netのブログ

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素朴な疑問や思いを書いています。

先週、関西電力管内の原発再稼動について動きがあった。

今まで原発再稼動に反対を表明していた橋下大阪市長が容認をしたのだ。


報道各社は『橋下氏発言トーンダウン』とか『橋下氏降参』だとか一斉に大阪維新の会を叩き始めた。

反原発団体等は橋下氏の行動を非難し、既成政党(自民・民主)の一部議員は橋下氏の求心力低下を唱えた。


個人的には今回の橋下氏の決断は仕方ないと思っている。

なぜなら消費電力がピークとなる夏場に、計画停電や15%強の節電を強いられる府民・市民の事を思っての決断だと感じるからだ。


問題は今月。以前より橋下氏が主張していた、関西電力の株主総会に原発依存からの脱却がしっかりと提案出来るかどうかが一つの目安だと感じている。


もし株主総会で議案提出出来ないのであれば腰抜け等と批判しても良いが、現段階で批判するのは少し判断が早いのではないだろうか?


それにしても反原発派の行動は少し違和感を覚えてならない。

なぜなら将来的な国のエネルギー方針も明確にならないのに、安心・安全を大義名分として闇雲に反対する。


原発政策を推進してきた高度成長期から反対していたのであるなら理解出来るが、事故が起きて大惨事となったから反対するというのはいかにも無責任だと思う。


そもそも日本の様なエネルギー資源を輸入に頼っている現状を理解せず、高度成長期を好き勝手に生活し、電力消費の増加を容認し、何も起きなければ政治やエネルギー政策についても全く興味を示さなかった人間が、今更反原発を主張したところで僕は単なる個人の保身やエゴにしか聞こえない。


少し誤解を招きそうなので一応発言しておくが、僕は原発については反対である。ただ原発推進か原発反対かという振り子の振りを大きくすることは報道各社から見れば絶好のネタであり、そちらの方が国民の関心は増す。


ただ今考えるべき問題は、原発に対して極論を議論することではなく、早急に明確な国のエネルギー政策方針を出させて、国民が代弁者として適した議員を選べる環境を作る事が最優先課題だと思う。


今まで散々自分達の私利私欲の為に政治に一切関心を持たなかった人間が、自分の身に火の粉が降りかかった途端騒ぎ出す。そんな姿は単なる個人のエゴとしか見る事が出来ない。


国会議員や電力会社に責任を押し付けるのであるならば、自分達が持っている権利(投票行動)を長きに渡って放棄してきた責任はないのでしょうか?


しっかり政治と向き合い投票行動もし、その中で政治批判をしている人達については僕は何も言わないし、その人達の行動・発言に異論もないが、そうでなければ今一度自分が何をすべきか考えるべきだと思う。


批判や反対をするエネルギーがあるならば、間違えなく一年後にやってくる選挙に向け、自分の代弁者として本当に適した議員は誰なのかをいろんな角度から考える労力に費やした方が得策だと思う。