日本の音楽業界の復活 | デフレ派のブログ

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デフレ容認、円高容認の視点で経済などを論じたいと思います。経済学部出身です。

長いこと低迷が叫ばれていた音楽業界ですが、

2012年には日本の音楽業界は、アメリカを抜き、市場規模世界一位を達成しました。

おめでとうござます。


このように、音楽は売り方さえ、使い方さえ、うまくいけば、非常に売れる商品なのです。

2012年の日本の音楽業界の市場規模は、4250億円。


記事としてはこの記事に書いてあります。

「音楽業界世界一位の日本の次の一手は」

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0903I_Z00C13A4000000/


まあ、内容はAKBのCDが大量に売れたことが関係しているようですが、それだけではありません。



iTunes in the Cloud」が日本で開始!楽曲が自動共有可能に!

iTunesで購入した曲が、Wi-Fiまたは3Gネットワーク経由ですべてのデバイスに自動的にダウンロードされるようになる。つまり自宅のマックで購入した楽曲が自動的に自分のiPhoneにもダウンロードされるという仕組みだ。これで少し便利になりますね。


という販売戦略も行われているようであり、非常に明るい見ざしが見えます。

わたしは、音楽は、家庭用、携帯用、自動車用の三つですべて共有してダウンロードできないかぎり、

音楽配信はあまり広まらないのではないかと考えています。


また、音楽業界の売上と販売曲数を調べた時、2013年3月2日に自分でネットで調べてまとめたかぎりでは、次のようにまとめています。



日本の音楽産業の構造

音楽CDの売上:2700億円(一曲300円?)
音楽DLの売上:700億円(一曲200円?)
音楽CDレンタルの売上:600億円(一曲30円?)

日本の音楽業界の特徴は、世界でも珍しい音楽CDのレンタルが行われていることです。
昨今、音楽データを1000曲から1万曲買う人も珍しくはなく、
音楽は充分に需要のあるジャンルです。

この業界構造を打破するには、どうしたらよいのか。
レンタルしたCDをパソコンにダウンロードできなくなりました。非常に不便です。

レンタルの価格であっても、一曲30円として、1000曲買えば、一人当たり音楽に3万円使うことになります。
音楽に興味のある人口が少なく見積もって一千万人だとしても、音楽産業は、3000億円の売上をあげることができます。
しかし、毎年3000億円売れないと、業界としては困るようです。
いったい、音楽の需要供給曲線はどうなっているのでしょうか?



まあ、結果として、一曲30円でも、一曲300円でも、音楽が売れる数は変わらないという結果がでたのですが、これには懐疑的に見た方がよいでしょう。安い方がたくさん変えて、たくさん聞けるのはまちがいありません。

まだ、音楽配信サーヴィスには、互換性が問題であり、改善の余地があると思います。

わたし個人の意見としては、本の感想を言い合う読書メーターのような、

音楽の感想を言い合う音楽メーターのような(名前がいまいちですが)サイトが作られるとよいと思います。

音楽市場は、賢く売れば、もっと売れる業界だと思っています。最新の音楽機器の開発など、難しい問題が山のようにあるでしょうが、それを全部解決し、快適な音楽生活をわたしたちに与えてくれることを期待しています。


また、マイクロソフトとアップルとソニーで、互換性を得るのが難しいことにも、問題があると思います。まだまだ、改善点は多いはずです。

追記


黒船音楽配信サービス・Spotify上陸へ
音楽産業の鎖国解くか
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/2911


ひと月千円で、2000万曲から自由に音楽が聴ける定額音楽配信サーヴィスが今年十月に始まるとのこと。これで、音楽の未来も安心だ。