エマルジョン燃料?!
河北新報より一部抜粋。
『本来はエマルジョン燃料の製造装置も船に載せ、燃料をつくりながら航行するが、実験ではあらかじめ(1)軽油85%、水15%(2)A重油80%、水20%―の燃料を精製して漁船に積載。燃費、排ガス成分などを軽油100%で航行した場合と比較した。
その結果、油の節約効果は(1)で軽油が3.2%(2)は重油換算で13.2%に上ることが分かった。排ガス中の窒素酸化物は30―40%減ったほか、二酸化炭素も6―17%減となり、環境対策上も有効という。エンジン内に水分の残留もなく、エンジンが劣化する心配も少ないとみている。
エヌ社は今年8月、東北大の三浦隆利教授(化学工学)や東北の漁協の協力を得て、1カ月かけてエンジンの燃料噴射ノズルの摩耗状態などを調べる。エンジン内部での水分の影響も再検証する。
実験で使った燃料製造装置は、もともと地上用のため大型で構造も複雑。同社は年内を目標に、400トンクラスの遠洋マグロ漁船に積める小型の燃料製造装置を開発する。設計は既に終えており、価格は一台数百万円程度と見込んでいる。
最近の原油高騰は、漁業経営を圧迫。漁に出れば出るほど赤字がかさみ、出漁を見送る漁業者も出ている。海運業界などでも、コスト削減のためにエマルジョン燃料を活用する研究が進んでいる。
本間義朗社長は「船舶でエマルジョン燃料を実用化した例はまだない。安全性の裏付けをとり、漁業者に役立つ装置を早く提供したい」と語る。』
13%の燃費の節約。
これは大きな数字だと思います。
遠洋マグロ船が一日に使うA重油量が3~5KLと聞いたことがあります。
計算してみます。
現在のA重油価格がKLが9万として一日4KLで36万円。
36万円-13%=約32万円(端数切り上げ)。
約4万円が一日浮く訳ですな。
てことは、4万×一年航海=年間で約1460万が浮くってことでよろしい?
この概算の通りならば、燃料製造装置が数百万で済むならば、設置するメリットは高く思えますね。
つっても、小生は釣針屋ですから(-。-;)
漁師さん程、漁船の燃費や航行方法や性能等々を詳細には理解してませんから(・・;)
素人の獲らぬ狸の皮算用かもしれませんけど( ̄_ ̄ i)
ちなみに。
水産庁の燃油高騰緊急対策に組んだ予算の流れ方って省エネ対策ですよね?
この燃料製造装置を設置するのは、その対策の対象になりますよね?