マルハのクロマグロの完全養殖
2007/05/05付 西日本新聞朝刊 より 転載
『
高級マグロの完全養殖挑戦 奄美大島でマルハ 10年ぶり再開 稚魚を安定確保
天然マグロの世界的な減少を受け、マルハグループ本社(東京)は本年度から、人工ふ化させたクロマグロの稚魚を成魚に育て、再び産卵させる「完全養殖」事業に、鹿児島県瀬戸内町(奄美大島)で10年ぶりに取り組む。餌や水質、水温など量産化に必要な技術を確立するため、福山大や長崎大など4大学の専門家と共同研究を進める。
同社は1987年から10年間、クロマグロの人工ふ化事業に取り組んだが、約5センチの稚魚に育つ確率が0.01%と低く、非効率だったことや、稚魚を海上で育てるいけすなど大型生産設備が整っていなかったため事業を中断。その後は、天然の稚魚を捕獲して蓄養する養殖事業を拡充、現在、関連会社を含め国内6カ所で行っている。
高価なトロが取れるクロマグロはマグロ類の中でも最高級品だが、天然物は乱獲による資源減少が深刻で、ミナミマグロとともに、国際資源管理機関から各国の漁獲枠規制が強化された。
市場では、安価で脂ののりがよい養殖物の需要も高まっているが、天然稚魚の取れ具合はその年によって異なる。マルハグループは資源の安定確保を目指し、完全養殖事業の再開を決めた。
事業は鹿児島県瀬戸内町のグループ会社「奄美養魚」で行う。事業再開を視野に、採卵のため飼育していたクロマグロが昨年6月中旬に産卵し、5030万粒を採取。現在、このうち220匹が2.5キログラムに成長している。この実績から、本年度の計画では卵1億粒を採取、20センチの稚魚5000匹を育成。2011‐12年度には50キログラム程度に育てる予定だ。』
マルハさんも乗り出したようで。
近大の名前が無いけど、近大はそれで大儲けしてるらしいので、協力してないやろなあ(笑)
蓄養を安定させる為の養殖のようですが。
完全養殖と銘打ってるけど、本来ならば完全と書き足す必要無いと思うんですけど?
「養殖」と「蓄養」をごっちゃにしていることに問題が在ると思うんですけどねえ、、、
今、蓄養なのに養殖と表示して販売されてるマグロが殆どでしょう?
ウナギも厳密に言えば、養殖でなく蓄養ですもんねえ、、、
まあ、これで天然の保護につながり(資源量の増加)
なおかつ天然のブランド化が進めば(漁価の高騰)
うち的にも最高なんですけどねえ、、、
しかし、この確率って、低過ぎん?
孵化するだけならば、ここまで低くないんだろうけど。
上記、20cmサイズまで成長するまで生き残る確率計算すると、、、
0.00005%なんですけど( ̄□ ̄;)
そして、2011-12年度の50kgまで何匹生き残るんだろうか?
大きさも、その程度までしか出来んでしょうなあ、、、
大きくすれば、するほど、雪だるま形式に日々にかかる餌の量は増えて行く訳ですから。
だから、近大の販売サイズも、そのサイズ位じゃなかったかな?
前にもここで 言うたような気がしますが、、、
それらを放流する気はございませんか?
(TωT)