「続きは後ほど・・・」といいつつ、その後娘が発熱してしまいました汗

やっとこさ、前記事からの続きです。



絵本作家柴田晋吾さんの講演会で
お母さんの読み聞かせによって「文字」が「言葉」になるのだという話を聞いたとき
思い出したのが、この本にあった「感情の社会化」という言葉でした。

ちゃんと泣ける子に育てよう 親には子どもの感情を育てる義務がある/大河原 美以

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「感情の社会化」とは、
「身体感覚としての感情が、言葉とつながり、言葉によって他者と共有できるようになること」
和久田ミカさんのメールセミナーでも
「気持ちに名前をつけてあげる」という言い方がされていたっけ・・・。


たとえば、ブランコに乗ってキャッキャと喜んでいる子どもに、
お母さんが「楽しいね~」と声をかける。
そう言われることで、子どもは、その時の気持ちが「楽しい気持ち」であると知る。

大河原さんの本を読んで、この「感情の社会化」という言葉に出会ったとき、
大人からの声がけによって、子どもの中の「感情」が「言葉」になっていくんだ、
と気づいてハッとした覚えがあります。
(言われてみれば当たり前のような気もしますが)
今回の柴田さんのお話も、「ああ、同じだな~」と思ったのです。

さらに、大河原さんは、
楽しい・うれしいといったポジティブな感情はごく自然に社会化されることが多いが、
怒っている・悲しい・寂しい・不安だ・憎たらしいといったネガティブな感情は
日常生活の中で自然に社会化されていくことが少ない

といっています。

子どもが思い通りにならずに怒って暴れたり、泣いているとき、
「泣かないの!」と制止して我慢させる・・・
よその子に乱暴したり、相手のものを取ったときも
「やめなさい!」「相手のことを考えなさい!」と叱り
本人の気持ちを押さえ込むことを強いてしまう・・・

そういう対応が続くと、子どもの体の中の不快なエネルギーは、
適切な表現方法を得られないまま、
つまり社会化されることのないままくすぶり続け、いつか爆発してしまう。

ネガティブな感情が社会化のプロセスをたどるためには、
「いやだったんだね」
「思い通りにならなくて悔しかったんだね」
といった、気持ちを代弁するような言葉がけをしてみる。
すると、子どもは
「この気持ちは、そういう言葉で表現すればいいんだひらめき電球」と理解することができる。

ネガティブな感情ほど、社会化させるには手助けが必要で、
それには親のかかわり方が大切なポイントになるということ。

・・・そういわれると、子どもたちに申し訳ないことをしたな汗と思うこともあるし
同時に「感情の社会化」は、私たち大人の問題でもあるよな~、と。

どんな感情であれ、それをそのまま受け入れること。
それでOKと認めること。
それは、コーチングでも、「勇気づけ」でも学んだことだと思うけど、
それには、まず「表現するための言葉」がなければどうしようもない。

大河原さんは、
子どもが感じる、言葉になる前の気持ちを「身体感覚としての感情」と言っていますが
私がしょっちゅう感じてる「モヤモヤ」も、これなんじゃないかしらん。
つねづねその「モヤモヤ」を表現するのにどれだけ苦労していることか・・・
子どもに伝える以前に、大人が「身体感覚の感情」を社会化できる「言葉」を
どれだけ持っているんだろうか、とふと疑問に思ったり。
(いろいろな本やテキストに、「気持ちをあらわす言葉」がたくさん載ってるのも、うなづける・・・)

「言葉」って大事だな・・・と改めて。

「言葉にすること」は、「何か(気持ち・人・もの…)とつながること」

ものの名前や気持ちの名前を知ることは、誰かにそれを伝えることにつながる。
気持ちを言葉にすることは、自分を知ることにつながる。
それは、自分を相手に伝え、さらには相手を知ることにつながっていく。

・・・わけだけど、いつもうまく行くとは限らない。

だけど表現する「言葉」が多ければ、やり方を変えてまたトライすることができる。
ひとつしかなければ、そこまでで終わるしかないかもしれない。
他にもあれば、納得のいくまで、やり直せるかもしれない。
言葉はいくつあっても多すぎると言うことはないんだな。

そして、
子どもたちの中で
はじめて「文字」が言葉になるとき
はじめて「感情」が言葉になるとき
「その言葉」を、大好きな母親や父親の声によってきくことができたなら
子どもは、それをきっと忘れることはないんだろう。
よくも悪くも。

その責任は重いかもしれない。
けど、親が子どもにできることとして
「・・・モヤモヤ・・・を言葉にする」のを手伝うことは、なんてステキな仕事なんだろう
と思う。

子どもたちと、もっとたくさんの「言葉」をやりとりしたいな~ラブラブ

私も、たくさん「言葉」をストックしよう。
読み聞かせも、せがまれるうちは面倒がらずにやるぞ。



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最後までお読みくださり、ありがとうラブラブ




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 すべてのおとなが、すべてをのりこえ
 こどもたちをまもれますように

$今日はどんな「気づき」の日