大器の予感 井上あさひ
ＮＨＫ広島放送局所属の井上あさひはまだまだ世間の知名度が低い。
私も今年になって知ったアナなのだが、チャンピオン守本奈実と同期入社
であり、守本と方向性は違うがクオリティの極めて高い美声で唸らせる
実力派アナとしてアナヲタの注目を集めている。０４年入社の２７歳。
ルックスがまず素晴らしい。所謂「可愛い系」ではないが、鋭い眼差しと
常に真剣な表情、面構えが戦うイメージを想起させる。また体格が良い。
推定１７０ｃｍと思われる長身は見事で、スラっとしているが痩せすぎて
いない。見ようによってはがっちりと強靭な感じにも見える。しかしながら
全体的には上品で、「清純派」を名乗るに十分な雰囲気を持つし、また
物腰はどことなくオットリとしていて癒されるところもあるのが大変
魅力的。どっちかというと小柄なアナのほうが好きな私だが、井上の
ルックスには素直に「はぁぁぁぁぁ」と唸ってしまう私だ。
そして井上の最大の武器は、やはり美声。同期守本奈実が高音域の
スーパー・スピント・ボイスの持ち主なのに対し、井上は中～高音域の
リリコボイスを持つ。しかし彼女のリリコは普通のリリコではない。木製の
暖かみというか、素朴かつ重厚な響きを持ち、一度でも彼女の声に触れ
ると強烈に耳に印象づけられ、何度も聴き直したくなる個性的な声質。
最初は「山本志保のアナウンスに似ているかな？」と思ったが、しばらく
聴いてると段違いに井上のほうが素晴らしいことに気づいた。山本の声
は色気先行型だが井上の声は色気勝負ではない。癖声ではあるものの
上品さと深みが感じられるし、アナウンス界でも指折りの美声だと思う。
そもそもリリコでもこういうタイプの声には私はあまり触れたことがない、
かなり異質な声なので、彼女の声にもいずれは何か名前をつけたい
と思う。
０４年入社のＮＨＫ女子アナは女王守本奈実と井上を含めて６人と大変
多い。６人のうち荒木美和、廣瀬智美については今のところ私は全然興味
がないが松村正代は大変良い。ＮＨＫが真面目に採用してるということが
伺えるし日本もまだマトモな国なんだということを松村は教えてくれる。
好感度抜群でアナウンスも北海道で森田美由紀に鍛えられてるだけに大変
上手だ。もう一人、鈴木奈穂子。この人は一見、地味にも見えるがすこぶる
艶かしい。フジテレビに本田朋子というお色気系のアナがいるが、本田を
実力派に育て上げたようなタイプが鈴木であり、この人にも目が離せない。
（本田は派手でゴテゴテした衣装を着て露出が多いが、鈴木は装いが地味め）
このように松村・鈴木は素晴らしいアナなのだが、それでもやはり守本・井上
の存在感、神々しさ、声質の破壊力は他の同期に比べてズバぬけていると思う。
私は今更言うまでもなく守本ファンだが守本にとってライバルといえるのは
今日紹介した井上あさひと、一年後輩の久保田祐佳だと私は思う。
このように若手アナも他局に比べて段違いに強い無敵のＮＨＫだが、
首藤の回に引き続きＮＨＫへの疑問を少しだけ。
「ケータイ大喜利」とかいう番組。板尾創路が審査委員長の席に座って
いる。彼がＮＨＫに出てることを国民が許すのなら、相撲の若ノ鵬や露鵬は
土俵に復帰してもいいのではないか。（※板尾は中学生との淫行で９０年代に
逮捕歴がある）。板尾がお笑いの世界に戻ること自体を私は問題視する
つもりはないのだが、ＮＨＫの番組で「審査委員長」という役割に座している
のは、いかがなものかと思う。またこの番組は若手のＮＨＫアナを
代わる代わる出演させることでアナヲタに知られているが、
板尾を、ＮＨＫの若手シャイニングスターたちと共演させることについても
アナウンスブログをやってる立場上私は反対の意を表明しておきたい。