65)あっ!お腹にしこりが
テーマ:ブログ乳児を入浴させていて偶然に腹部腫瘤が触れる場合があります。悪性の腫瘍を直ぐに考える必要は無いと思いますが、小児の悪性腫瘍では白血病に次いで2番目に多い神経芽細胞腫とよばれる腹部に出来易い腫瘍があります。
――診断の方法は?
以前は生後6ヶ月児に尿を用いた全乳児のマススクリーニングが行われていましたが、陽性のなかには治療の必要が無い自然退縮例があること、擬陽性が混じってしまうことなどのために残念ながら三重県では中止されたままになっています。現在ではエコー、CTなどの画像診断で任意の検査が行われています。
――早期の症状は?
早期には症状がありません。偶然に腹部腫瘤として触知するか、胸部にできた場合は胸部X線で縦隔腫瘍として見つかることがあります。
――腫瘍が大きくなれば?
周りの臓器の圧迫症状が出たりしますが、進行した例では転移による症状が出ます。そのような例では予後が悪くなります。
――治療はどうなるのですか?
小児癌の治療成績は近年になって目覚しい向上がみられますが、神経芽細胞腫では年齢、病期、予後因子の有無によって治療方針も予後も大きく変わります。
――治りますか?
1歳未満の発生例では無治療で観察するかあるいは軽い治療を行います。一方、1歳以上では予後因子が悪い例がほとんどで強力な治療を必要とします。最も進行した病期での5年生存率は約30%といわれています。






