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2009-02-17 15:40:55

65)あっ!お腹にしこりが

テーマ:ブログ

 乳児を入浴させていて偶然に腹部腫瘤が触れる場合があります。悪性の腫瘍を直ぐに考える必要は無いと思いますが、小児の悪性腫瘍では白血病に次いで2番目に多い神経芽細胞腫とよばれる腹部に出来易い腫瘍があります。

 ――診断の方法は?

 以前は生後6ヶ月児に尿を用いた全乳児のマススクリーニングが行われていましたが、陽性のなかには治療の必要が無い自然退縮例があること、擬陽性が混じってしまうことなどのために残念ながら三重県では中止されたままになっています。現在ではエコー、CTなどの画像診断で任意の検査が行われています。

 ――早期の症状は?

 早期には症状がありません。偶然に腹部腫瘤として触知するか、胸部にできた場合は胸部X線で縦隔腫瘍として見つかることがあります。

 ――腫瘍が大きくなれば?

 周りの臓器の圧迫症状が出たりしますが、進行した例では転移による症状が出ます。そのような例では予後が悪くなります。

 ――治療はどうなるのですか?

 小児癌の治療成績は近年になって目覚しい向上がみられますが、神経芽細胞腫では年齢、病期、予後因子の有無によって治療方針も予後も大きく変わります。

 ――治りますか?

 1歳未満の発生例では無治療で観察するかあるいは軽い治療を行います。一方、1歳以上では予後因子が悪い例がほとんどで強力な治療を必要とします。最も進行した病期での5年生存率は約30%といわれています。 

2009-02-03 15:39:48

 64)あっ!ひきつけの発作が

テーマ:ブログ

 熱が無いのに痙攣発作が2回以上起これば「てんかん」が疑われます。熱が有る場合はあまり心配のない「熱性けいれん」との鑑別が必要です。てんかんは種々の原因で起こる症候群で、分類も複雑になっていますが、治療と関係の深い分類法がよく用いられています。けいれん発作には、脳ニューロンの異常発射が限局して起こり、その部に対応した機能的な異常が現れる部分発作と、それが脳全般に起こると意識喪失や全身性のけいれんが起こる全般発作と呼ばれる二つのタイプがあります。

 ――発作時はどうすればいいでしょうか?

 発作(痙攣)は通常数分以内に自然に消失するので、安全なところに寝かせる、衣服をゆるめる、吐物などの誤飲の防止などに注意して観察を行います。発作が15分以上持続する場合は緊急受診してください。 

――治療はどうするのですか?

てんかんと診断したら、発作型にもとづいて抗痙攣剤を選択します。発作のコントロールがうまくいけば、薬剤の血中濃度および副作用のチェックを定期的に行います。

――どのくらい服用が必要ですか?

発作がたとえ年に一回、2~3年に一回しか起こらなくても、年余にわたり抗痙攣剤を毎日服用する必要があります。勝手な断薬は発作の重積(痙攣が止まらない状態)を誘発します。

――日常生活での注意は?

本人の安全を第一に考えれば、現時点での正確な情報を園・学校には伝えておくのがよいでしょう。主治医より発作を誘発しやすい状況の説明を受けておき、それらのことを避けることも大事です。

2009-01-14 15:38:52

63)あっ!メタボリック症候群と言われた

テーマ:ブログ

 昨年より保険者(市町村国保とか会社保険組合など)が責任を持つメタボリック健診が始まりました。メタボリック症候群と呼ばれる病態が注目されるのは、それが糖尿病、心筋梗塞、脳血管障害などと深く関連するからです。40歳~74歳までの人は全てこの健診を受けることが義務づけられています。この健診では国民の生活習慣病を予防して、結果として公的医療費(国が出費する医療費)を減らすことが目的として掲げられています。

 ――どの様な健診内容ですか?

 腹囲(男性85センチ、女性90センチ以上は肥満)を測定して内臓肥満が有るかどうかを先ずチェックします。次いで血圧、検尿、血液検査(脂質、肝機能、血糖検査)を行って、後に行なわれる保健指導を「必要無し、有り」に分けます。

 ――それ以外の年齢の人は?

 生活習慣病の予防効果から考えて、75歳以上の人は義務から外されていますが、努力義務(受けることが望ましい)となっていますので是非受けていただきたいと思います。

 ――保健指導とは何ですか?

 肥満が有って、検査で一個引っかかった場合を動機づけ支援、二個以上引っかかった場合を積極的支援として分類し、該当した場合は半年間にわたり改善のための指導(後者は指導の程度が倍になる)を受けることになります。

 ――小児期にメタボリックシンドロームは有りますか?

 内臓脂肪が有る場合には小児で腹囲80cm以上(あるいは腹囲/身長が0,5以上)という基準が決められています。これに検査所見の陽性が加われば小児メタボリック症候群が疑われます。それ以上に、最近では小児にメタボリック予備軍が増えているので注意しましょう。

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