今が旬の絹さやです。身内が家庭菜園で収穫したものです。
絹さやといえば、幼い頃よく、すじとりのお手伝いをさせられました。
最近の絹さやは改良種ですから、すじをとらなくても頂けそうですが、
習慣的に必ず今でも、あたまからすじをとります。
ですが、おしり(花落ちというらしい)のひげはとらないのが、プロっぽいようです。
外での食事の際、気をつけて見てください。
ひげがついていませんか?白いひげがピンとしているのも、旬の証といったところでしょうか!
さらに、この時期随所で行われる運動会。そのお弁当と絹さやも縁が深いように思います。
お重につめられた炊き込みご飯やばら寿司の上に、錦糸卵と仲良くちりばめられた絹さや、
煮物やだし巻き玉子に添えられた絹さやも思い出されます。
大地の万緑を象徴するような、すがすがしい色。
決して、主役にはなれないけれど、きひたて役としていい仕事をしてくれます。
あるとないでは、料理の印象さえ違ってきます。
やはり、食材にも役割分担、適材適所というのがあるのでしょうか?
そういえば以前、長年料亭のおかみをしている方が、
成功していく人物のある共通点として「刺身のつままでしっかり食べる人」と
言っていたのを聞いた記憶があります。
それが真実か否かは定かではありませんが、
食事のとり方というか、食べ方のいうものには、
その人の深層心理のようなもの、というよりバックグラウンドというようなもの、
そういうものを確かに感じる瞬間というのはありますよね。
それにしても絹さやは、決して火を通しすぎず、
歯ごたえも爽やかに、シャキシャキッとした食感で頂きたいものですね。