主宰です。

田田口『BQ38』は無事終演しました。
数々のサポート、どうもありがとうございました!

これにて田田口は解散しますが、本企画の母体、劇団Radishをこれからもどうぞよろしくお願いします。

(ちょうど今週末、東松原ブローダーハウスというところで公演を打っているようです。)

「再演」というものは本当に難しく、奥が深いものでありました。
学生演劇にはメンバーの成長や苦悩から始まって、さまざまな要素が含まれますが、「再演である」という事実にここまで真っ向から直面することはめったにありません。プロの手によるオリジナルが存在する場合でも、学生演劇の強みは基本的に自由に、好きなようにやることだからです。

しかし、オリジナル作品の記憶がメンバーに新しい場合、話は全く別です。
ある夏をまるまる費やして、十数名の若者が全身全霊を傾けた作品なわけです、これは。

そういう過去の神聖な事実に対して、今の我々は何ができるのか。問い続けた結果、新たな『BQ38』が生まれました。それは今の、このメンバーにしか作れないBQ38であり、オリジナルが存在したが故のBQ38であり、思い出とか思い入れとか恥ずかしさとか、そういうのを全部有無を言わさず抜きにして、次元を超えることに成功したBQ38でした。

やっぱり、ゼッタイに一人では作れないものが「できちゃう」こと、それこそが学生演劇の精髄だった。

すべてひっくるめて、いい公演になったと思っております。

本当に、やってよかった。みんな、ありがとう。