中華そば専門 新福菜館・本店 〔京都/たかばし・ラーメン〕
さすがに四日連続飲み会というわけにもいかないので、今日の夜はラーメンを食べに「新福菜館・本店」にやってきました。やっぱり、休肝日って大事ですからね!
さて、京都ラーメンを語る上で外せない、歴史の古いラーメン屋さんといえばこのお店です。中国は浙江省出身の徐永俤さんが、昭和13年に京都駅付近で屋台営業したこのお店は、昭和19年には現在の場所にあったそうで、京都で一番古いラーメン屋さんということになるみたいです。その昔、「新横浜ラーメン博物館」にも京都ラーメンの代表として出店していたこともあるるため、全国的にも有名なお店なんですが、隣のラーメン屋さんも「第一旭」というお店の本店で、やはり有名店だったりします。ということなので、有名店が隣り合っているこの付近は、ちょっとした名物にもなっています。ちなみに、「第一旭」の方は今日はたまたま定休日だったので、写真では暗くて見えません・・・。
あれ?「新福そば」にチャーシューメンなんてできたんですね。久し振りに来たので、ちょっとびっくり。でも、チャーシューメンにすると、一気に値段も高くなっちゃうみたいです。さすがに1,100円は高いかなあ。
といいつつ、今日食べたのは「新福そば チャーシューメン」でした。「新福そば」というのは、特大の生玉子入りだと思ってもらえれば問題はないでしょう。しかし、特大なだけに九条ネギの量も凄いなあ。
初めて食べた人がまず驚くのは、なんといってもこのスープです。見た目がとにかく黒い!「富山ブラック」とかほどではないですが、全国的にもあまりない黒さです。これは、関西では珍しい濃口醤油ならではの色なのですが、その見た目とは裏腹に、辛いとかしょっぱいとかそういうことはなく、コクがあってうまいという感じです。決してこってりしているわけではありません。
チャーシューは、比較的、脂の乗ったチャーシューですが、薄切りだからか、それほどしつこくはありません。チャーシューメンにすると、これがドサ~ッと乗ってくるので非常に素敵です。
そして生玉子です!ラーメンに生玉子を入れると、スープが冷めたり味が薄くなったりするからよくない!という人もいますが、自分はかなり好きですねえ。だって、玉子が麺に絡むなんて最高じゃないですか!ラーメンの生玉子といえば、どのタイミングで玉子に手を付けるかで人の性格が分かったりもします(多分)。自分は、比較的早いかなあ。
麺は、京都では有名な近藤製麺のもの。独特の黒いスープが、やや太くて丸い麺にうまくまとわりつきます。麺がスープの色に染まっちゃってますよねえ。これこそが「新福菜館」のラーメンの最大の特徴ということができるでしょう。このスープは、鶏がらと豚骨がベースのダシに、チャーシューを作るときにできたタレ、そしてこだわりの濃口醤油が加わって作られるものだそうです。
ラーメン以外でも、「新福菜館」ではヤキメシが人気メニューとなっています。ラーメンと同じく濃口醤油で味付けをしているらしく、醤油色をしているのがやはり珍しい感じです。ちょっと量が多めなので、「特大」と一緒に食べるのはどうかと思うわけですが、普通の人は、多人数で行った時などにみんなで注文してみると良いと思います。しかし、我ながらさすがにちょっと食べ過ぎですねえ。休肝日だけでなく、休胃日もあった方がよさそうです・・・。
はい、ア~~ン!なんて、されてみたいなあ。
店内は、体育会系のお兄さんたちが元気よくラーメンを作っているという感じ。だから、どちらかというと男性客が多いですね。お昼時は少し行列ができたりもしますが、混雑時は相席が基本ですし、2階もあるので回転は早いです。「新福菜館」にはいくつか支店があるようですが、味にはばらつきがあるので本店以外はあまりオススメはできません。府立医大前店は直営店ということなので、マシなのかもしれませんが、残念ながら自分は行ったことがないのでよく分からないですねえ。
自分が京都に来て初めて食べたラーメンがこの「新福菜館・本店」でした。その時、「京都にはこんなにおいしいラーメンがあるのか!」と驚いたものです。こんなラーメンはここでしか食べられませんからねえ。やっぱり、他では食べることができないおいしいものがあるお店は印象に残ります。今でも、その時のことはよく覚えているくらいです。だから、自分は初めて京都でラーメンを食べる人にはここをオススメするようにしています。もちろん、京都にはもっといろんなラーメン屋さんがあるんですけどね。ということで、今日もご馳走様でした!
◆店名
中華そば専門 新福菜館・本店
◆場所
京都府京都市下京区東塩小路向畑町569
地図
◆アクセス
JR京都駅烏丸口から徒歩
◆TEL
075-371-7648
◆営業時間
7:30~22:00
〔定休日〕 水
◆ホームページ
http://www.shinpuku.net/
◆店内
〔カウンター席〕 3席
〔テーブル席〕 4席×6
混雑時は2階席も多数あり
◆駐車場
あり
◆予算
500円~1,500円
※上記の情報は2009年6月4日現在のものです。
新福菜館 本店 (ラーメン / 京都、七条、東福寺)
★★★★★
5.0