文章プロデューサー大竹ひろこです。
文章ひとつで人生上向き!
2019年2月に開講したこちら。
0期のメンバーは4名。
0期の第3回目が昨日終了しました。
当初、講座の内容としては、
「架空の会社をみんなで立ち上げて、こんなことをやっていきます」
としていたのですが……
メンバーの今後をお聞きするうち、
内容を変えたほうがいいと判断し、
架空の会社を立ち上げる方法はやめました。
0期はいろいろ試させてもらうことになっているので、
みなさんもいろいろ意見をくださいます。
そんな中、
第3回目は「書きまくりの回」として、
みなさんに600字程度のコラムを書いてもらいました。
題材は各自自由に選択。
ある雑誌の半ページに載せるつもりで、
「仕事として書く」という体で書いてもらいました。
いやあ、すごかった!
何がすごいって、添削の回数が!
4名分、合計50回くらい添削したでしょうか。
その日の夜、あまりのことに私は疲れ切ってしまい、20時半には寝入ってしまいました(*´艸`*)
そのくらい、パワーを使ったんだなあ。
もちろん、書いた方ももっとパワーを使ったことでしょう。
それでは!
みなさんが書いたコラムのビフォーアフターを大公開!
添削前と添削後の違いを要チェック♡
◆添削前(たーちゃん)
妙香園どあら茶(愛知)
名古屋から北海道に嫁いだ、友人へのお土産に購入しに、妙香園へきた。
彼女がいつも、妙香園のペットボトルのお茶を飲んでいたことを思い出したからだ。
名古屋に本店を構える妙香園は、ほうじ茶が有名である。
香ばしいお茶の香りに包まれている店内に入ると、時代劇のお茶屋さんの看板娘を思わせる「ほっかむり」をした店員さんがお迎えしてくれた。
その店頭にひと際目立つ、「どあら茶」と書かれたパッケージ。
大きな耳に、青いコアラが湯呑でお茶を飲んでいる。
かぶっている帽子には「CD」の文字。
バク転もできるコアラは彼しかいない。
そう、名古屋を代表とするプロ野球球団、中日ドラゴンズのマスコットキャラクター「ドアラ」である。
名古屋を代表する野球球団と同じく名古屋を代表とする老舗お茶の専門店のコラボ商品。
中は、ティーパックになっていて、お手軽に楽しめるのもいい。
そうだ、熱烈なドラゴンズファンでもあった彼女には、この「ドアラ茶」と書かれたコラボ商品はまさにうってつけ。
店員さんに聞くと、中身はペットボトルの商品と同じ葉の使われた「ほうじ茶」とのことで、
これに決めた。
お会計を済ませると、これまた時代劇を思わせるお茶屋さんの店先のような、畳の席に案内された。
「お茶を淹れますので少々お待ちくださいね」
優しい店員さんの物言いもこのお店がにぎわっている秘訣だと思う。
そんなことを思っていると、お抹茶のいい香りがしてきた。
◆添削後(たーちゃん)
妙香園どあら茶(愛知)
GWに札幌へ行くことになりました。
地元名古屋から札幌へ嫁いだ友人に会うためです。
お土産を考えました。
彼女がいつも妙香園のお茶を飲んでいたことを思い出し、
「お土産は妙香園のお茶にしよう」そう決めました。
妙香園は、名古屋に本店を構えるほうじ茶で有名なお茶屋です。
早速、妙香園へ行きました。
香ばしいお茶の香りに包まれた店内。
時代劇を思わせるほっかむりをした店員が笑顔でお迎えしてくれました。
店頭にひと際目立つ『どあら茶』と書かれたパッケージ。
大きな耳の青いコアラが湯呑でお茶を飲んでいます。
かぶっている帽子には「CD」の文字。
中日ドラゴンズのマスコットキャラクター「ドアラ」です。
名古屋を代表する野球球団と、老舗のお茶専門店のコラボ商品。
ティーバックになっていて手軽に楽しめるところが良さそうです。
私はまたまた思い出しました。「そういえば彼女はドラファンだった!」
これをお土産にすることにしました。
お会計を済ませると、畳の席に案内されました。
「お茶を淹れますので少々お待ちくださいね」
お抹茶を点てる小気味良い音と、いい香りがしてきました。
「店員さんのこの優しい言葉遣いもこのお店が長く愛されている秘訣かな~」
そんなことを思いました。
◆添削前(そうこちゃん)
花見団子への想い
私が育った新潟県⻑岡市には、悠久山という、花見の名所がある。池を中心とし た広大な山に桜の木が植えられていて、見応えがある。桜の時期ともなれば市内 から花見に訪れる人でいっぱいになる。
悠久山には名物の三色だんごがある。あんことみたらし、ゴマの三色が、折に入 っている。いわゆる串に刺さっただんごではなく、寿司折のような入れ物が三つに仕切られていて、中にあるだんごを爪楊枝を使って食べる。私にとってはそれ こそが「三色だんご」であり、「花見だんご」なのだ。
先日、数十年ぶりに悠久山へ行く機会があった。「だんご」のノボリがいくつか あって、一緒に行った友人と、「あの」三色だんごが食べたいねと、探してみたが、見つけられなかった。
そういえば、その三色だんごの店は、私が小学生の頃の同級生のおばあちゃんが やっていたのだと思い出した。それこそ 50 年近く前のことだ。誰かがあとを継いでいない限り、もうその店がなくても不思議はない。
それでもどうしても、「串に刺さっていないだんご」が食べたいと私が言い出し、 友人が検索して、ここならありそうだという店に連れて行ってくれた。残念ながら串に刺さっていないだんごは商品としては置いていなかったが、大福を買って帰ってきた。
その店は⻑岡市の郊外にあり、悠久山からは車で 30 分ほど。店の外には田園風 景の中に見事な桜が1本あり、ここでもまた思いがけず花見ができた。
三色だんごは手に入らなかったが、これもまたいい思い出となった。
◆添削後(そうこちゃん)
花見だんごへの想い
私が育った新潟県長岡市には、悠久山という、花見の名所がある。「日本の都市公園100選」に選定されており、4月中旬には約2500本の桜が咲き乱れ、8000平方メートルの広大な自由広場では大勢の人がお花見を楽しむ。
悠久山には名物の「三色だんご」がある。あんこ・みたらし・ゴマの三色が、折に入っている。いわゆる串に刺さっただんごではなく、一人前の寿司折のような入れ物の中が三つに仕切られていて、中にあるひと口大のだんごを爪楊枝を使って食べる。桜並木の片隅にあった小屋のような、おばあちゃんがやっている店。私にとってはそれこそが「花見だんご」なのだ。
先日、数十年ぶりに悠久山へ行く機会があった。「だんご」と書かれたノボリをいくつか見つけた。一緒に行った友人と、「あの三色だんごが食べたいね」と、探してみたが、その店は見つけられなかった。
そういえば、その店は、小学生の頃の同級生のおばあちゃんがやっていたのだと思い出した。それこそ50年近く前のことだ。誰かがあとを継いでいない限り、その店がなくても不思議ではない。
それでもどうしても、「串に刺さっていないだんごが食べたい」と私が言い出し、友人が検索してくれて、ここならありそうだという店に連れて行ってくれた。その店は新潟県長岡市の郊外にあり、悠久山からは車で30分ほどのところにある。
店の外には田園風景の中に見事な桜が1本あり、ここでもまた思いがけず花見ができた。残念ながらあの三色だんごは置いていなかったが、大福を買って帰ってきた。
三色だんごは手に入らなかったが、これもまたいい思い出となった。
◆添削前(みなこ)
御塩
地中海のような温暖な気候の小豆島。年に1度現代アートの祭典、瀬戸内国際芸術祭もひかられる。その小豆島に昔ながらの製法で作られている塩『御塩』がある。
蒲敏樹さん・和美さん夫婦は岐阜県から脱サラし、小豆島に移住して『御塩』を作っている。小豆島では昔から塩が作られていた。蒲夫妻は一度誰も作り手がいなくなった昔ながらの製法を試行錯誤の末に復活させた。
御塩はすべて手作業で行われており、海水を流下式の製法で海水を凝縮し、鉄製の平釜でゆっくり時間をかけて炊き上げ、塩を作っていく。
できあがった塩は口に含むと、嫌なしょっぱさが全くない。舌の上で唾液と混ざると結晶が溶けてなくなる頃にはほんのり甘みが広がる。この塩を使うといつもの野菜炒めも味が違う。野菜本来の甘みが引き立ち、他の調味料を入れなくても家族には大人気のおかずになる。この塩のうまみが一番わかるのは塩おにぎりだ。こんなにも米が甘くなるのかといつも驚く。
この塩との出会いは、6年前漫画「うらら」の取材先として書かれていたのを見つけ、メールで連絡して購入しはじめたのが始まりだ。御塩を購入したら送られてくる塩に必ず奥さんの和美さんから手書きの手紙が同封されている。手紙を読むと文章から和美さんのやさしさや気遣いが感じられ、小豆島の穏やかな気候の中で手紙を読んでいるような気持になる。蒲夫妻の人柄が塩にも伝わって、食べる人を幸せにする『御塩』。小豆島に行った際にはぜひ、蒲夫妻が営んでいる『波花堂』にも足を運んでほしい。
◆添削後(みなこ)
御塩(ごえん)
小豆島は温暖で雨が少なく、1年の平均気温は15度前後。青い海、白い砂浜、オリーブの木々。観光地として人気のこの島に伝統的な製法で作られている塩『御塩』がある。
夫婦で岐阜県から移住した蒲(かば)さんは脱サラし、小豆島で『御塩』を作っている。小豆島では弥生時代から塩が作られ、江戸期には幕府に献上もしていたが、一度は作り手がいなくなった。蒲夫婦は、昔ながらの製法「流下式塩田」を試行錯誤の末、40年ぶりに復活させた。
御塩は手作業で作られている。季節によって海流や濃度の違う海水を見極めて水分をとばし、塩分濃度を凝縮し、鉄製の多段式平釜でゆっくり時間をかけて炊き上げ、塩の結晶をつくりだしていく。
6年前に小豆島をモチーフにした漫画『うらら』の最終ページでこの塩を見つけ、メールで連絡したのが始まりだった。商品はレターパックで届き、そこには和美さんからの手紙が同封されている。文章には和美さんのやさしさや気遣いがあふれ、まるで小豆島で手紙を読んでいるような気持ちになる。蒲夫妻の人柄が塩にも伝わり、食べる人を幸せにする『御塩』はテレビ番組でも紹介され、年々人気が高まっている。
御塩を口に含むと、舌の上で唾液と混ざり、結晶が溶けてなくなる頃にはほんのり甘みが広がる。嫌なしょっぱさは全くない。何の変哲もない野菜炒めの味も変わる。野菜の甘みが引き立ち、調味料を入れなくても大人気のおかずになる。この塩のうまみがもっとも際立つのは塩おにぎりだ。こんなに米が甘くなるのかといつも驚く。
小豆島に行った際にはぜひ、蒲夫妻が作っている『御塩』を手に取ってほしい。
◆添削前(りかさん)
米粉シフォンは「一日にしてならず」
私は今までお菓子を作ったことがほとんどない。
支度にオーブンもあるが、料理以外に使ったことがない。
そんな私が米粉シフォンに興味を持ったのは、母が病気のため、市販のお菓子が食べられなくなったからだ。
おなかにたまるものが食べたい。小麦粉は胃がもたれるからだめだ。
最近流行りの米粉シフォンはどうだろうか?
名古屋の知人が米粉シフォンケーキの教室を始めたと聞き、すぐにレッスンを受けた。
材料は米粉、卵、甜菜糖、豆乳。それだけだ。
友人から教わったようにあっという間に作ることができた。
手順も簡単だった。
よし!これから自宅でも簡単に作れるぞ!
そう意気込んで、1週間後に自宅のオーブンを使って作ってみた。
が・・・全くうまくできなかった。全然膨らまないのだ。
味はいい。美味しい。でも、これじゃあだめだ!
私は悔しくて翌週もその翌週も作り続けた。
時にはバナナ、リンゴなどを入れてみたりもした。
そしてようやく満足する米粉シフォンケーキが作ることができた。
『空茶民』という春野町の標高で完全オーガニックで作っている和紅茶を使ってみた。
少し茶葉も入れたことにより、甘い香りが引き立ち、少し大人の感じがした。
味、香り、膨らみ、どれも満足する出来だ!
初めて作り始めて13週が経っていた。
「ローマは一日にしてならず」と言うが、米粉シフォンケーキも同じだ。
たった1回習ったからといってすぐにできるものではない。
自分にしかわからない「何か」を手にいれるために、私たちには経験が必要だ。
それは自分の人生を豊かにするために、きっと必要なものなのだろう。
◆添削後(りかさん)
米粉シフォンは「一日にしてならず」
母が病気になり、市販のお菓子が食べられなくなった。
母は「おなかにたまるものが食べたい。でも小麦粉は胃がもたれるから嫌だ」と言う。
小麦粉が駄目なら、最近流行りの米粉シフォンはどうだろうか?
名古屋の知人が米粉シフォンケーキの教室を始めたと聞き、すぐにレッスンを受けに行った。
材料は米粉、卵、甜菜糖、豆乳。それだけ。
友人から教わった通りにつくると、あっという間にできた。
手順も簡単だった。
よし!これなら自宅でも簡単に作れるぞ!
そう意気込んで、1週間後に自宅のオーブンを使って作ってみた。
が・・・うまくできなかった。全然膨らまない。
味はいい。美味しい。でも、これじゃあだめだ!
悔しくて翌週もその翌週も作り続けた。
同じプレーンを作ると味に飽きてしまうので、時にはバナナ、リンゴなどを入れて気分を変えてみた。
試行錯誤の末、ようやく満足する米粉シフォンケーキが作ることができた。
和紅茶を使ってみたのだ。
『空茶民』(くうちゃみん)という浜松でも長野県に近い春野町で、完全オーガニックで作られているものだ。
少し茶葉を入れたことにより、甘い香りが引き立ち、少し大人の感じがした。
卵白や砂糖をキッチン中にばらまいたこともある。
水分量を間違えて、窪んだこともある。
味、香り、膨らみ、どれも満足する出来になるまでに13週が経っていた。
「ローマは一日にしてならず」と言うが、米粉シフォンケーキも同じ。
たった1回習ったからといってすぐにできるものではない。
自分にしかわからない「何か」を手にいれるために、私たちには経験が必要。
それは自分の人生を豊かにするために、きっと必要なものなのだろう。
みんな、すごい!
何がすごいって、
そもそもの題材がいいですよね。
みんなそれぞれの個性が出ているし、
読んでいて心温まる感じがするのです(*´艸`*)
私が添削をしましたが、
内容に関しては何も手を付けていません。
私が行ったことは「見せ方」の部分だけ。
上記は最初に書いたコラム。
みなさんが次に書いたコラムは次回のブログでお伝えしますね!
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