大きな地震だった。魔物が堕ちて来たかと目を疑うばかりの光景だ。
石油製油所の火災、福島原発の大爆発、津波に呑み込まれる家屋、
降雪と悲嘆に包まれる人々の姿、そういう惨憺たる映像が毎日届く。
「東日本大震災」……震源地である宮城県沖のマグニチュードは9.0。
常に災害に備えた治水工事など行い続けねばならない国だと感じた。

津波の直撃を受けた地域に未だ連絡の取れない友人がいて心配だ。
昨日は家を失くした絵描きの女性から「仕事が欲しい」と連絡があり、
流石に自分の中の「平和ボケ」というやつは、何処かへ吹き飛んだ。
声も疲れきっていて窮地だと感じた。何とかしてあげねばなるまい。
地震解説など行ってる人もいるが、そんなものはメディアに任せて、
今は被害者を救済する策を考えるためにエネルギーを使って欲しい。

エネルギーといえば、東日本全域で電力の供給不足が続いている。
巷ではここに「ヤシマ作戦」と呼んで節電の協調を求め合っている。
この国家の難局を乗り切るために、今は帰らない事実を嘆くよりも、
変えられる明日を皆で協力して探して行くべき時ではないだろうか。